画像: 高校野球 県独自の大会が決定

6月5日午後6時、
多くの報道陣に囲まれた県高野連の野部道太会長が
開口一番、力強い言葉を発しました。

『最初にすぐ決まったのはやる。
代替大会を行うことは満場一致でした。』

先月20日に日本高野連が夏の甲子園大会と
全地方大会の中止を発表してから16日。
甲子園という最大の目標はなくなってしまいましたが
静岡で高校野球に打ち込んできた3年生たちの
花道となる大会が開かれることになりました。

県高野連で開かれた臨時理事会は
当初の2時間を大きく上回る、3時間半にも及びました。
新型コロナウイルスという見えざる敵を前に
どうやったら安全に、最後まで開催できるのか。
“球児ファースト”という言葉が相応しいように
大の大人たちが、ひたむきに意見を出し合い、
導き出したのが下記の大会概要です。

大会名:【2020 夏季静岡県高校野球大会】
・7月11日~8月1日予定
・東西2つに分けたトーナメント(準決勝から東西が交わる)
・7イニング制
・ベンチ入り25人(5人増、試合ごとの入れ替え可)
・一般客は入れない、野球部員の観戦は可
・無観客保護者は記録用に5人まで認める(入れ替え可)

従来の夏の静岡大会と比較すると異例の形ですが、
あらゆる点で高校球児に寄り添っていることがわかります。

まず、前提として、県高野連は
“新型コロナウイルス感染者を絶対に出さない”という姿勢です。

そのため、原則保護者の観戦を認めないという
苦渋の決断をしました。

『屋外だし、スタンドは広いから
保護者全員認めてあげるべきでは?』
そう考える方が多いでしょう。
県高野連のみなさんも1時間以上にわたって議論しました。

ただ、甲子園と地方大会の中止が決まり、
3年生球児のことを考えて開催が決まった代替試合。
仮に保護者同士の観戦(結局昼食をみんなでとるなど行動を制限しきれない、また県外から訪れる人もいる中)で、
クラスターが発生してしまった場合、代替試合自体を途中で打ち切りにしなければならない。
それは高校球児にはあまりにかわいそうだ、という点から、
原則保護者の観戦は認めないことになりました。

ただ、やはり支えてきた親御さんたちにも見せてあげたい。
だからこそ、記録用として保護者5人までは認める(入れ替え可能)という結論に至りました。
それも検温や2週間の行動履歴をチェックを義務付けています。

限られた高野連のスタッフ、試合後のベンチ内の消毒など、
過去経験したことのない異例の対応を数多くしなければならないため、
このような形になったわけですが、自分の息子を見られるチャンスは与えられました。

また、トーナメントを東西に分けることで、移動のリスクも減らします。
7イニング制については、『野球は9イニングだ!』というご意見も多いようです。
ただ、多くの学校の部活動は今月1日から再開したばかり。
現状、授業も7月末まで(高校によっては8月上旬)ある中で、
県教育委員会が平日開催を認めなかったため、2回戦を1日で消化出来る7イニングにすれば、
決勝戦の予備日を1日増やせる、つまり県王者を決められる可能性が高まるため採用を決めました。
さらには、練習不足の球児の体調面への配慮もあります。

高校野球への想いが強すぎて長くなってしまいました。
もう約1か月後に迫った2020夏季静岡県高校野球大会は
甲子園にはつながらない公式戦です。
しかし、一度、夏の大会自体をもあきらめかけた
球児たちにとって、その成果を発揮する、
そして県王者を決める舞台が開催されることになりました。
仲間たちと、1日でも長く野球をする、あたり前の夏が始まるのです。
この特別な夏をどう盛り上げていくのか、
私たちも真摯に向き合っていかなければならないと感じています。

組み合わせ抽選会は今月27日。
従来通りの主将が抽選をするのではなく、
県高野連のスタッフによる代理抽選で行われます。

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