聖隷クリストファー夏季大会初V 甲子園大会8度導いた「校長監督」の指揮で頂点

2020夏季静岡県高校野球大会◇決勝、7イニング制◇2日◇草薙球場
 聖隷クリストファーが、決勝で浜松開誠館を6-5で破り、今夏の静岡県NO・1校に輝いた。甲子園大会は中止となったが、浜松商、掛川西で春夏計8度甲子園出場に導いた上村敏正監督(63)が、就任4年で同校を夏に初めて優勝させた。

 聖隷クリストファーは、1回に先制点を奪われるも、2回に集中打で4点を重ねて逆転。3回からは、この日午前に行われた準決勝でも温存したエース城西裕太(3年)をマウンドに立たせた。城西は7回までに4失点するも、味方の好守にも助けられて逃げ切った。
 2017年秋から聖隷クリストファーを率いる上村監督は、今春から同校の校長も務めており、全国でも珍しい校長監督として注目されていた。指揮官としての信念は「能力に頼る野球ではなく、頭とハートを使った野球をする」。連日、校長として同校の新型コロナ感染対策の陣頭指揮を執り、グラウンドでは選手たちを熱く指導した。その思いのもと、選手たちは1つになった。そして、準決勝で静岡商エース高田琢登(3年)を打ち崩し、決勝では強力打線の浜松開誠館に打ち勝った。

画像: 聖隷クリストファーを夏季大会初優勝に導いた上村敏正監督

聖隷クリストファーを夏季大会初優勝に導いた上村敏正監督