J2磐田、鈴木監督の初陣飾れず…先制するも京都に逆転されて3連敗

<明治安田生命J2:ジュビロ磐田1―2京都サンガF.C.>◇第24節◇4日◇エコパスタジアム

 今月2日に監督が交代したジュビロ磐田は、ホームで京都サンガF.C.に逆転負けを喫した。成績不振で解任となったフベロ前監督(45)に代わって、16年ぶり3度目の就任となった鈴木政一新監督(65)が指揮したが、初陣を飾れなかった。
 前半は4-4-2で臨んだ磐田のペースで、同6分、FW小川航基が先制点を奪った。MF上原力也からの縦パスをペナルティーエリア手前の右で受けると、切り返しでかわし、左足を振り抜いた。シュートは相手DF森脇良太に当たって角度が変わり、ゴール右下に吸い込まれた。瞬間、マスク姿の鈴木監督は立ち上がり、手をたたいてスタッフ、控え選手たちと喜んだ。
 勢いづいた磐田は、その後もリズム良くパスを回してボールを支配し続けた。そして後半になると、チャンスで小川航にボールが回る機会が相次いだ。しかし、相手GKの好セーブなどがあり、追加点はなかなか入らない。一方の京都はFWウタカにボールを集め、チャンスをうかがう展開が続いた。文字通り、エース対決の状況下、同15分、ウタカが磐田DF今野泰幸を背負いながら、個人技で振り切って同点ゴールを奪った。
 追いつかれた磐田は、同21分に小川航に代えてFWルキアンを投入。ルキアンは果敢にゴールに向かい、同41分には枠内シュートを放つが、GKに阻止された。そして、アディショナルタイムには、ウタカの打点高いヘッドから痛恨の失点を喫した。試合はこのまま終了。新体制で、9月5日のアルビレックス新潟戦以来7試合ぶりの白星を狙ったが、リーグ後半戦は3連敗となった。残り18試合で自動昇格圏の2位アビスパ福岡との勝ち点差16。1年でのJ1復帰は、いよいよ厳しくなった。

画像: 後半、給水タイムで息を整えるジュビロ磐田の選手たち

後半、給水タイムで息を整えるジュビロ磐田の選手たち

鈴木監督「勝てずに申し訳ない」

磐田・鈴木政一監督 勝てずに申し訳ないです。ただ、やろうとしたサッカーを選手は、意識してやってくれました。ボールサイドを同数にすることを言ってきましたが、ラストパスとフィニッシュの部分を精度が高くするように改善して、次に臨みたいです。

画像: 今年1月、強化本部長として新体制発表会に出席した鈴木政一監督

今年1月、強化本部長として新体制発表会に出席した鈴木政一監督