【ドラフト速報2020】富士市立高出身のENEOS藤井聖投手、楽天が3位指名 「社会人NO.1左腕」の評価も

富士市立高出身でENEOSの藤井聖投手(24)が楽天から3位指名された。最速150キロの藤井は、今年のドラフト候補生で「社会人NO.1左腕」の評価もある。

藤井は神奈川県生まれで、中学までは外野を守っていたが、富士市立高入学後、投手を志望した。2年間は制球に苦しみ、結果が思うようにでなかったが、周囲のアドバイスを受けながらフォームを修正したことで制球が安定。3年夏の静岡大会初戦の藤枝東では、18奪三振でノーヒットノーランを達成した。
 

画像: ガッツポーズする藤井聖投手

ガッツポーズする藤井聖投手

進学した東洋大では、4年生に原樹里(ヤクルト)、同学年に上茶谷大河(横浜DeNA)、甲斐野央(ソフトバンク)、梅津晃大(中日)とスター選手がそろう中で、切磋琢磨した。2年春にはリーグ戦で初登板を果たすも、3年時は春秋合わせてリーグ戦での登板は3試合。4年時には、杉本泰彦監督から「コントロールを気にすることはない。ただ、思い切り真っすぐを投げろ」などとアドバイスを受け、夏に最速となる150キロをマークするに至った。ただ、目立った実績は残せず、藤井は同期3投手がドラフト指名を受ける中、社会人野球のENEOSへ入社した。1年目から公式戦で登板。2年目の今年はエースに成長し、チームの5年ぶり都市対抗野球出場に貢献した。大学時代の同期から2年遅れ、藤井はいよいよ憧れの舞台に足を踏み入れる。

画像: 指名をうけオンラインで会見する藤井選手

指名をうけオンラインで会見する藤井選手

 ◆藤井聖(ふじい・まさる)1996年10月3日、神奈川県海老名市生まれ。海老名フレンズ、瀬谷リトルシニアでプレーし、同シニアの先輩の誘いを受け富士市立高に進学。東洋大を経て、19年にENEOS入社。176センチ、78キロ。左投左打。家族は両親と兄。