我慢の3連休…今月7例のクラスター発生の静岡市 観光地・三保松原近くのホテルはほぼ満室

 今月に入り7例のクラスターが確認されている静岡市。県内で最も大きく感染者が増えていますが、市内の観光地は賑わっていました。

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スミス春子アナウンサー:「静岡市三保の松原です。新型コロナの新規感染者は増えていますが、それでも多くの観光客がいるように感じます」

富士山世界文化遺産の構成資産・三保の松原

 富士山世界文化遺産の構成資産・三保の松原。穏やかな秋の陽気に誘われ、訪れた人たちは、砂浜と海岸線の先にそびえたつ雄大な富士を眺めていました。

画像: 富士山世界文化遺産の構成資産・三保の松原

市内からの観光客:「地元の草薙からきました。3連休は近場ばかりで遠くには行かなかったです。三保は近場だし、きょうは、子どもたちと松ぼっくりを拾いに来たので、空気もいいし、間隔も空けられるし、他の人との感覚も空けられるので、少しはこういう観光地にいきたいと思ったので選んだ」

観光客は県外からも。

愛知からの観光客:「何回か来ているが、きょう初めて富士山が見られた。観光客がいないと、せっかくの晴れた空が沈んで見えるし、普通に最低限の対策をすれば感染すると思っていないし、やっぱり観光地は賑わっている方がいい」

土産物店「人出は変わらないが、店に寄らずに帰る人が増えている」

 マスクや消毒など、感染症対策をしながらの観光。感染リスクを減らすため「我慢の3連休」で飲食を「我慢」する人もいるようです。

土産物店:「(例年と比べ)人の出はあまり変わらないが、店に寄らないで、素通りして帰る方が増えている印象」

画像: 土産物店「人出は変わらないが、店に寄らずに帰る人が増えている」

 三保の松原の入り口で土産やおでんなどを販売している土産物店。新型コロナの影響で半減した売り上げは、GoToキャンペーンの効果もあって例年の7割まで戻りました。ただ、感染拡大の不安は残ったままです。

土産物店:「一回良くなったときに戻ってきて、良くなるかなと思ったんだけど…。うちもお客さんに来ていただけるのが一番うれしいけど、今はお客さんも店側も我慢が必要かもしれない」

ホテルはほぼ満室…感染症対策でカラオケ、サウナは利用中止に

 三保の松原近くのホテルも、客足が回復しています。この3連休は、ほぼ満室だったということです。

ホテル副支配人:「実感的には大きな変化はなかったと感じている。当然キャンセルも少しずつ増えてきているが、年末年始に関しては、今のところ大きな動きは受けていない印象」

 7月から本格的に営業を再開しましたが、感染症対策で、ホテル内にあるサウナやカラオケなどは利用を中止にしました。宿泊客には、新型コロナに警戒しながら旅行を楽しむ傾向が出ているといいます。

ホテル副支配人:「(以前に比べ)県内からも多くのお客様が来ている。県をまたぐことに抵抗がある地元のお客様がいるのかなという感じ。きちっとルールを守ってご利用いただければ、決して旅行は危険ではない、安心して楽しめるものだというご理解をいただけたのではないかなと思っている」

静岡県「手洗い、消毒の重要性高まる」

 全国的に急増している新型コロナ感染者。そして、方針転換を迫られたGoToトラベル。これ以上、感染を広げないため、県は注意を呼び掛けています。

画像: 静岡県「手洗い、消毒の重要性高まる」

静岡県疾病対策課 後藤幹生課長:「県外からの客も、この3連休中に多いと聞いている。 人が移動するので、飲食店等で他県の、さらに感染拡大地域と近い場合もあるかもしれないので、できればほかの客席との距離も確認していただいて、2メートル離れているかどうかを確認して、会食してほしい。なるべく会話するときにはマスクして会食してほしい。 手洗い、消毒の重要性高まる。必ずするように」

11月23日放送