【新型コロナ】静岡県「通常医療に影響が出る瀬戸際」 榛原総合病院では入院患者3人が感染

 静岡県牧之原市の榛原総合病院では、リハビリテーション病棟の入院患者3人が感染していたことがわかりました。榛原総合病院で感染者が確認されるのは初めてです。

画像: 【新型コロナ】静岡県「通常医療に影響が出る瀬戸際」 榛原総合病院では入院患者3人が感染

 病院によると、感染経路は不明で、3人は違う病室に入院しており、直接の接触はなかったとみられます。病院では同じ病棟の入院患者や職員約120人を検査しましたが、3人以外は全員陰性だったということです。今週中にほかの病棟を含め、すべて入院患者と職員約600人への検査を予定しています。

榛原総合病院を訪れた人(女性):「近くなのでびっくりした。きょう来るのに心配があった」

榛原総合病院を訪れた人(男性):「患者もたくさん来るので心配にはなる」
Q どういうところが心配?
男性:「院内感染。ニュースなどを見ると、牧之原市でも最近1人1人と出てきているので余計に。そういう感じで怖い」

医療専門家会議初会合 退職看護師の活用など検討

 そんな中、県医師会や県看護協会の幹部らが参加する医療専門家会議の初会合がオンラインで開かれ、ひっ迫する医療体制の現状が話し合われました。

静岡県疾病対策課 後藤幹生課長(2日):「今の段階でぎりぎり。1日で平均50人が限界。これ以上になると通常医療に影響出てくる。瀬戸際になっている」

 必要なのはさらなる病床の確保ですが、ネックはやはり人材です。会議では、退職した看護師を活用できないかなどの意見が出たということです。