【新型コロナ】迅速な対応の落とし穴?…再検査で陽性判定 病院クラスター感染拡大 医療態勢も危機的状況 静岡市

 先週、クラスタ―が発生した静岡市駿河区の静岡徳洲会病院。ここに来て再び感染が拡大しています。その理由が…

「あまり早く検査しすぎても…」

画像: 「あまり早く検査しすぎても…」

静岡市会見(13日)
「1次検査で陰性だったが、その後症状があったため再検査をした」

 1度目の検査で陰性と判定された4人に、その後、症状が現れ、再検査で陽性になったのです。これで徳洲会病院クラスターの感染者はあわせて20人に拡大しました。

 一度陰性と判定された患者が再検査で陽性に変わるケースは、静岡済生会総合病院のクラスターでも相次ぎました。

静岡市会見(13日)
Q.済生会病院だと、迅速に検査を行ったので、症状が出ていなくて取り逃しが出てしまったとあったが?

静岡市:「エビデンスがないので非常に難しい。潜伏期間が5日から7日程度と言われているので、あまり早く検査しすぎても、出てこないという可能性はあると思う」 Q.徳洲会病院も、1回目は早めの検査?

静岡市:「1次検査については、1例目が出てすぐに取り掛かったので、迅速な対応をしていただいていると思っている」

徳洲会病院は受け入れ停止…医療態勢も危機的状況

画像: 徳洲会病院は受け入れ停止…医療態勢も危機的状況

 コロナ患者を受け入れていた徳洲会病院が、受け入れを停止せざるを得ない中、県内の医療提供態勢も危機的な状況が続いています。

 14日時点の地域別病床使用率は、県中部が69.6%、東部60.9%となりました。また、重症者は15人。重症病床使用率は51.7%まで上昇しています。

静岡県会見(12日)
「これ以上増えないかどうか、県としても最も重要視して注視しています。重症者が増えているということは、医療機関のドクター、ナース、皆様の疲弊がどんどん高まっている状況です。重症者を診られるICUが空いていても、医療従事者のマンパワーが3交代、2交代で詰める看護師の数とか、診療できるラインの数が決まっているので、非常に心配な状況です」