定期的にディレクターとなって特集を作っています。
高校野球やプロ野球静岡県勢関連が多いのですが、
今月4日にスポパラで放送したネタは、かねてから私が作りたいと思っていた
サッカー関連のネタ。大卒Jリーガーの活躍に迫る内容でした。

今年、圧倒的な強さでJ1を制した川崎フロンターレ。
5-0で優勝を決めた11月25日のガンバ大阪戦でベンチ入りしていた日本人選手の
大卒と高卒選手の割合を調べてみたところ、15人中9人が大学出身の選手で
実に60%を占めていました。
代表経験のある中村憲剛や、小林悠も大卒選手でフロンターレ一筋。
さらに、静岡学園出身で順天堂大学卒業の旗手や
ここまで13ゴールを決めている三苫は大卒ルーキー、
チームに勢いをもたらしました。

その一方、清水エスパルスは、
特集放送直近の試合(vs湘南)での大卒の割合は25%。
ジュビロ磐田も35%でした。
これは少なからず、チーム強化という点で何かカギがあるのではないかと
まずは川崎フロンターレで16年スカウトを務めている向島建さんを直撃しました。

画像: (エスパルスでもプレーした川崎の向島スカウト)

(エスパルスでもプレーした川崎の向島スカウト)

『フロンターレは、大卒選手を重要視してきた』
と、ズバリ話してくれました。

なぜなのか。というのも、
『大卒の選手は、年齢的にも海外に移籍しにくい。
チームに長く残って、チームの中心選手としてチームのために活躍してくれる。
中村憲剛がまさにその例』と向島スカウト。

Jリーグでも海外移籍が頻繁になってきた近年、
そのほとんどが二十代前半か、
早い選手では十代で海を渡る選手も増えてきました。
そうした現状も踏まえ、
川崎フロンターレでは、地に足つけて、
フロンターレで長くプレーしてくれる大学生に目をつけて
チームの強化を図っていたのです。

では清水エスパルスは??
湘南戦のベンチ入りメンバーの中で大卒の選手は12人中3人。
中村慶太、奥井諒、そして西沢健太選手です。
流通経済大学しゅっしんらしい個人技で見せる中村、
左右のサイドバックをこなす早稲田大学出身の奥井、
そしてエスパルスユースから筑波大学を経て戻ってきた
プレースキッカー西沢と3人ともチームに欠かせない存在です。
しかし2020年シーズン、エスパルスの新人選手の中に大卒選手はいませんでした。
ユースから昇格した二人に、高卒の選手が2人。

逆に振り返ってみると、
エスパルスが近年の最高順位だった2007年ごろは
本田拓也や藤本淳吾、兵働、矢島と、大卒選手がチームの中心となって活躍し
チームを強化していました。そう、やはり大卒選手はチームに欠かせない存在なのです。

山崎光太郎スカウトに聞いてみたところ
『大卒は苦労をしてきた中で成功体験を得ている。
その経験がプロして活躍しやすい』のではと話
『近年、大卒をちょっと取りたいというのはある』と発言しました。

その山崎スカウトがほれ込んだ存在が早稲田大学にいます。

画像: (左が、2022年シーズンのエスパルス加入内定、加藤拓己選手。右はエスパルスユース出身・監物選手)

(左が、2022年シーズンのエスパルス加入内定、加藤拓己選手。右はエスパルスユース出身・監物選手)

山梨学院大高校出身で、早稲田大学ア式蹴球部3年の加藤拓己選手。
ゴリゴリタイプの早稲田のエースストライカーです。
2022年シーズンからになりますが加入が内定しており、
清水エスパルスとしては西沢健太選手以来となる大学生の獲得になります。

本人に話を聞きに東京・西東京市の早稲田大学のグラウンドに行ってきました。
実は1年以上が“練習生”扱い。けがのリハビリに費やしていたので
正式に入部が認められたのが2年生の5月。
めげそうな気持ちを支えてくれたのがチームメイトだったといいます。
『正直、苦しいことの方が多かった。ただ、大学で支えてくれる人の大切さ
 サッカー選手という職業に就く社会的な重要さを学んだ』と加藤選手。
高校卒業後プロになっていたら
『ただ、わがままな選手にんり、そのまま終わったいたと思う』とまで話しました。
大卒選手の先輩、西沢選手の活躍に関しては
『やはり大学で多くのことを学んで人間的に成長したから活躍できている』と断言。

21歳とは思えない人間力に、選手としての期待はもちろん、
ピッチ外でもクラブ内に大きな影響を与えてくれるのではないかと
楽しみになりました。

2021年はJ1は20チームで降格4チーム、
J2も22チームで昇格2、降格4という厳しいシーズンを迎えます。
県民が望んでいるのはJ2での静岡ダービーではありません。
1999年、エスパルスとジュビロは優勝をかけて伝説のチャンピオンシップを戦いました。
あれから20年以上、川崎にすぐに追いつくのは難しいですが、
クラブには明確なビジョンを持ち、チームを強化していってほしいと心から願います。

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