「海洋プラスティック問題」…子どもたちが演劇で学ぶ 浜松市

世界的に関心が高まっている「海洋プラスチック問題」を小学生が演劇を通して学ぶ取り組みが始まっています。

画像: プラスチックによる海洋汚染問題を子どもたちが演劇で学ぶ 浜松市 youtu.be

プラスチックによる海洋汚染問題を子どもたちが演劇で学ぶ 浜松市

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●演劇 

「皆は信じてくれるでしょうか あの夏の あの海のことを」

浜松市の小学5年生およそ150人を前に行われたのは「海のこえがきこえる」という演劇です。
この演劇は、プラスチックごみの流出による海洋汚染問題を浜松市を中心に活動する「劇団たんぽぽ」が演じたものです。
浜松市では、毎年5月に遠州灘海岸で市の天然記念物であるアカウミガメが安全に産卵できるよう「ウェルカメクリーン作戦」という清掃活動を行っていて、去年はおよそ3500人が参加し、3トンものごみが回収されました。

●演劇

「遠くまで流れていけー! 海にお船をうかばせーてー~♪ 行ってみたいなよその国~♪」

この劇では、海で拾ったプラスチック製のメッセージボトルを通して、海のごみ問題を考えていきます。

●演劇
「パパ メッセージボトルってごみ?」 「ごみなもんか~。メッセージボトルはロマンだファンタジーだ!」

プラスチックは、自然には分解されず海などで漂流するうちにマイクロプラスチックと呼ばれる5ミリ以下の小さな断片となります。そのプラスチックを食べた魚を人間が食べることで、人体にも悪影響を及ぼすことが懸念されています。

●演劇
「ウミガメがビニールを追っかけてる 違う! これは違う! 何やっているの?」

また、ウミガメがエサと間違え食べてしまう事もあり、世界的に問題になっています。

●演劇
「海はまるで人間のごみ箱だ! しかし、海の生き物たちがどんなに叫んでもその声は人間には届かん」

●演劇
「今も海の中で魚がクジラがごみたちが話しているような気がします。その声は皆さんに聞こえますか?」

真剣な表情で演劇を見ていた子供たちにその声はしっかり届いたようです。

●演劇を見て男の子
Q海にいったときにごみが落ちていたら?
「しっかりとすべて拾いたいし、ごみをしっかり処理してリサイクルとかに出してまた新しいものを生み出したいなと思った」

●ON 演劇を見て女の子
「海に遊びに行くだけじゃなくてごみ拾いに行くという目的で行く機会も作ろうと思う」

●浜松市 環境政策課 鈴木健吾 主任
「プラスチックごみの問題が身近な所にもあるということと自分にできること、例えばポイ捨てしないですとか、マイバックを持つとか、身近にできることをまず、実践していただくきっかけとしていただければ」