副反応が出たときの手順も確認 浜松市で新型コロナワクチン集団接種シミュレーション

県内で初めて新型コロナ感染者が確認されてから1年。
浜松市ではきのうワクチン集団接種のシミュレーションが行われました。

画像1: 副反応が出たときの手順も確認 浜松市で新型コロナワクチン集団接種シミュレーション

「こちらの会場では新型コロナワクチン集団接種のシミュレーションが行われています」

4月の最終週からおよそ22万人の高齢者を対象とするワクチン接種が始まる予定の浜松市。
県内では磐田市、藤枝市に続き3例目です。
浜松市では高齢者施設に医師などが訪問する巡回接種やかかりつけ医などで行う個別接種でもワクチンを打つことができますが、多くの人が集団接種を行うとみられていて、市の施設や商業施設など8カ所で行う予定となっています。

● 70代女性
「あれが怖いですけどね。副作用がどの程度出るのかなって一時はやめようと思ったんですけど。自分が率先して受けなければお勧めできないなと思って、身をもって体験してそれを伝えていくっていうか」

きのうは医師や看護師、ボランティアの高齢者、およそ20人がワクチン接種の一連の流れをシミュレーションしました。

● ワクチン接種
「ワクチンを打ちますね。ちょっとちくっとしますね。 
指先しびれたりしませんか。大丈夫です。じゃあ入ります」

● アナフィラキシー対応
「どうしましたか?大丈夫ですか?呼吸状態はアナフィラキシーの疑いですね。じゃあストレッチャー手配しますね」

画像2: 副反応が出たときの手順も確認 浜松市で新型コロナワクチン集団接種シミュレーション

また新たな試みとして副反応がでた場合の手順も確認されました。

● アナフィラキシー対応
「アナフィラキシーなのでアドレナリンを打ちます。消毒してバシッ打ちました」

● 70代女性
「自分倒れてタンカで運ばれたでしょ。その時の先生達の対応がずっと声かけてくれてくれるから、耳に入ってきて安心感がありますよね」

人口80万人の浜松市では、よりスムーズな接種が求められますが、シミュレーションで今後の課題が見つかったようです。

● 70代女性
「ちょっとドキドキしたけどもでもそれなりにいったような気もしますけど 人数が足りない感じがしましたね」

● 70代男性
「流れをスムーズにするための案内人の動きが大事かなって感じがした」

● 浜松市健康福祉部 小山東男 課長
「集団接種会場では3密を避けるということと、問診や予診のところを丁寧に説明して不安を解消するような形で接種をしていただくよう心掛けたいと思っています」

静岡県内には高齢者らへの接種用として、4月5日におよそ1000人分のワクチンが届きます。
県はこれらをどのように配分をしていくのか。
各市町の意見を聞きながら調整していく方針です。