医療従事者への優先接種本格化…静岡県に1万3000人分のワクチン 病院長「免疫力をつけて現場を守る」

3月4日、静岡県内の病院に医療従事者に優先接種されるワクチンが届きました。まず配られたのは、県内7つの重点病院です。

 そのうちの一つ、藤枝市立総合病院にも先ほど午後1時半ごろ、1950人分のワクチンが届きました。病院では5日から接種を開始し、医療従事者1573人のうち、95%ほどが接種するということです。病院は5月下旬までに2回の接種を終えるとしています。

 県内に届いた医療従事者向けワクチンは、約1万3000人分。来週にも同じ量のワクチンが届く見通しです。

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 浜松市北区の聖隷三方原病院にも、午前11時ごろにワクチン約2400人分が到着しました。

聖隷三方原病院 萩野和功病院長:「待望のワクチンが入って大変喜んでいる。現場の職員に、(従来の)防護服だけでなく、免疫力をつけて、現場を守る。職員を何より感染から守ってやりたいというのが一番の思い」

 接種はあすから10日間かけて、医師や看護師ら2138人の接種を予定。副反応による病院機能の低下に備え、日程を分けるということです。

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 県内でのワクチン接種は、先月19日に静岡市清水区の桜ヶ丘病院でスタート。国内では、3日までに3万7000人余りの医療従事者が1回目の接種を終えています。

静岡県担当課長「接種する人が増えれば感染が制御される。積極的に接種を」

ワクチンの接種状況について県の後藤課長は―

静岡県疾病対策課 後藤幹生課長:「直接、ワクチンとの因果関係が証明されている大きな副反応は出ていないと考えている。現在、県は副反応に関する電話相談の窓口の整備と、実際は副反応が出て心配な方は、かかりつけ医や接種を担当した先生とか、医療機関に受診することになる。接種機会がまわってきた方は、ぜひ積極的にワクチンの接種をしていただく、前向きなご検討をお願いしたい。接種する方が増えてくることで、必ず感染が今まで以上に制御される、感染拡大が防げる状況がくると考えています」