【新型コロナ】浜松市の児童会で県内初の変異ウイルスクラスター 専門家「数週間後には市中感染も…。強固な対策を」

鈴木誠記者:「16日、浜松市でイギリス型の変異株が10例確認され、県内初の変異株クラスターとなる事態に発展しました。街の人はどう感じているのでしょうか」

画像: 【新型コロナ】浜松市の児童会で県内初の変異ウイルスクラスター 専門家「数週間後には市中感染も…。強固な対策を」

浜松市民は…

男性:「ニュースで見ました。なかなかびっくりした」
Q.児童会で出たが
「学校と聞いてびっくりした」

女性:「ついに来たか、という感じで常に危機感を持たなければと思う。暖かくなってきたからと緩んでしまうが、引き締めていかないと、と思う」
Q.お子さんをお持ちですが
「必死に守らないと、という思い」

画像: 浜松市民は…

女性:「医療従事者に聞くと、いずれ変異していくという話だったので、それほど騒ぐほど怖いとは思わなかった。今はとりあえず、早めにワクチンで収まっていけばいいなと思う」
「なるべく出かけないようにしたり、マスク・手洗い・消毒などやってはいるので、これ以上どうしたらいいのか、というのが正直な気持ち」

浜松市「感染経路は不明だが、市中感染ではない」

画像: 浜松市「感染経路は不明だが、市中感染ではない」

 浜松市は「感染経路は不明だが、市中感染ではない」としていて、変異ウイルスが市内で広がっている状況にはないとの見解を示しています。きのう9人分の検体を追加で国立感染研に送り、今週中には結果が判明する見通しです。

 先週11日に発表された、市内の市立小学校での放課後児童会クラスター。放課後児童会には1年生から3年生まで42人が在籍していて、いわゆる「児童クラブ」と位置づけられるものです。

 17日、新たに、児童会が設置されている小学校の女性教師の感染が判明し、これで、クラスター関連の感染者は23人となりました。学校は17日と18日が臨時休校となり、19日に予定されていた卒業式は延期されることに。

専門家「4月には変異ウイルスが主流に」

画像: 専門家「4月には変異ウイルスが主流に」

 児童クラブの中で広がっていた、イギリス由来の変異ウイルス。従来型と比べて、子どもたちが感染するリスクに違いはあるのでしょうか。 感染症を専門とする、浜松医療センターの矢野邦夫院長補佐は―
矢野先生
「(変異型だと)特に感染しやすいとかではなく、子どもは大人よりも感染しにくいが、感染力が強いから感染した子どもの数は増えてくると思う。なかなか小さい子どもはマスクを適切に着用できないことが多いので、そこで感染したのかと思う」

Q.すでに浜松市で市中感染が起きていることはないのでしょうか。

矢野先生
「現在、どのくらい市中で流行しているかは分からない。ただ、数週間後には必ず市中で感染していると思う。これから今週よりも来週、来週よりも再来週にかけて感染者は増えてくると思う。4月にはこれがメインになっている、主流株になっていると思う」

 従来型に比べて最大で1.7倍、感染力が強いとされる英国型の変異ウイルス。今までと同じ対策を、今まで以上に徹底することが重要になるといいます。

矢野先生
「マスクと顔に隙間が出来る。これはきっと英国型は許してくれないと思う。手洗いに関しても、今後はアルコール手指衛生剤を購入していただいて、携帯の。それを15分間隔くらいでアルコールで消毒する。そういった強固な対策がこれからは必要になる。変異株に限らず従来株もそうだが、今始まっているワクチン接種が完了するまで、なんとか逃げて欲しいと思う」

         (3月17日放送)