浜松医療センターがクラスター収束宣言…「きのう陰性の人がきょうは陽性に。恐怖の中で働いた」 入院・救急受け入れを再開へ

 4月1日、クラスターが発生していた浜松市中区にある浜松医療センターが会見を開きました。

画像: 浜松医療センターがクラスター収束宣言…「きのう陰性の人がきょうは陽性に。恐怖の中で働いた」 入院・救急受け入れを再開へ

浜松医療センター 海野直樹院長:「当院の大規模なコロナウイルスのクラスター発生に対して、本日、『収束宣言』をさせていただきたく、この記者会見を開かせていただいた。この場所は この1カ月間クラスターの対策本部として、職員がそれぞれのグループにわかれて懸命に対策を行って来た場所です」

104人が感染

 会見が開かれた部屋は、病院のクラスター対策本部が置かれていた場所です。浜松医療センターでは、2月23日にクラスターに認定されましたが、その後も感染が次々に広がり、最終的に医療従事者32人、入院患者62人、家族らへの2次感染も含め累計104人に拡大しました。

 この2週間、感染者はなく、認定から1カ月あまりでクラスター収束を宣言しました。

「きのう陰性の人がきょうは陽性に…。恐怖の中で働いた」

海野院長:「3月の前半は感染の拡大期、毎日のように新たな感染、きのう陰性だった方が陽性化する状況が続きました。職員の中にも陽性の方が次々出る日が続きました。その都度、一斉検査をするが、その日は大丈夫でも、翌日はどうかわからない、そういう状況が続いていたので、職員も不安な気持ちが大きかった。現状で仕事している人も、自分が発症するのではないかという恐怖の中で働いた」

 これまで新規の外来診療や入院・救急の受け入れを停止していましたが、すべてを再開するということです。

海野院長:「患者さん市民の皆さんにおわびしたい。多くの方のご援助を頂いてここまで来られたことに心から感謝します。ありがとうございます」