静岡茶の魅力再発見(1) 静岡茶と英国のコラボ? ぐじゃぐじゃにして混ぜるイギリスの伝統的スイーツ 静岡市清水区

 静岡県内の2019年の茶の産出額はおよそ251億円。鹿児島県に1億円の差で抜かれ、統計が残る1970年以降、守り続けてきた1位の座を譲る形となりました。県によると、春先の冷え込みで茶の生産量が減少したことや単価が下がったことが原因と見ています。

半世紀守り続けた首位陥落

画像: 半世紀守り続けた首位陥落

 そんな今だからこそ、改めて静岡茶に注目したい。今回は、静岡茶を使った絶品スイーツや新提案のメニューを紹介します。

静岡市清水区 和カフェ茶楽

画像1: 静岡市清水区 和カフェ茶楽

 JR興津駅から車で2分ほど。静岡茶の魅力を再発見できる店。1軒目は、清水区興津にある和カフェ茶楽(ちゃらく)です。創業は1925年。今も茶問屋として静岡茶を販売しながら、カフェを開いています。絶品スイーツを紹介してくれるのは専務の山梨裕介さん。

画像2: 静岡市清水区 和カフェ茶楽

 静岡にこだわったお茶とスイーツを提供する茶楽。1品目は…。

中野結香アナウンサー:具だくさんですね

山梨さん:「当店1番人気のスイーツで、和パフェと季節限定のお茶で山のお茶しずく」

中野アナ:あんこと抹茶のアイスクリーム。フルーツもたくさんのってますよ、オレンジ、キウイ、ラズベリー、白玉ものって。

画像: 中野結香アナウンサー

中野結香アナウンサー

 抹茶アイスは厳選された静岡産の茶葉を使用しています。自家製あんことの相性は? 中野アナ:甘過ぎないですね お茶の香りが鼻にすっと抜けておいしいですね。甘過ぎないからあんこの甘みが引き立ってお茶との相性も抜群です。

パフェの味引き立たせる静岡茶

 このパフェの味をさらに引き立たせるのは、最高品質の静岡茶。どこの産地かは企業秘密だそうです。そのお味は?

中野アナ:渋すぎないけど、お茶の甘みがぎゅっと凝縮されています。飲みやすいお茶パフェと静岡茶の相性がばっちりです。

ぐじゃぐじゃに混ぜて食べるイギリスの伝統的スイーツ

画像: ぐじゃぐじゃに混ぜて食べるイギリスの伝統的スイーツ

続いてのスイーツは…

山梨さん:「季節限定のスイーツで、抹茶のイートンメスとフルーツティーでほうじ茶サングリアです」

中野アナ:色鮮やかでかわいらしいですね

 こちらの抹茶アイスも、静岡産の茶葉を使用。さらに、この紅茶アイスも静岡産。食材にこだわっていますが…

中野アナ:イートンメスって何ですか?

山梨さん:「あまり知られてないんですけど、イギリスの伝統的なスイーツでザクザク崩して混ぜながらぐちゃぐちゃに混ぜながら食べる」

中野アナ:もったいないじゃないですか、スポンジも中に入ってますね

「これ、本当に正解?」

画像: ぐちゃぐちゃに混ぜ…

ぐちゃぐちゃに混ぜ…

山梨さん::「静岡のみかんを使ったパウンドケーキと抹茶を使ったパウンドケーキの両方が入っている」

中野アナ:ぐっちゃぐちゃになって…。これ本当に正解ですか!?

 静岡とイギリスの食文化が融合した新提案のスイーツ。気になるお味は…

中野アナ:なんか不思議な味。いちごと生クリームの甘さと甘酸っぱさがすごく合う。そこにふわっと紅茶のアイスの香りもして、いろんな味が広がりますね。ちょっと見た目はどうかと思ったけど、ものすごい混ぜる事によっておいしくなる

 さらに、季節のフルーツが入ったほうじ茶のサングリア、混ぜることでより甘さが引き出されます。

中野アナ::ほうじ茶だけど渋くなくて、フルーツティーとしてちゃんと成立している。ほうじ茶の香りが全て合わさってなんか新しいフルーツティー。

 実は今、静岡茶とフルーツを合わせたフルーツティーが大人気。こちらは、静岡県産のドライフルーツを入れたものです。フルーツティーは静岡茶を楽しむ新提案のドリンクとして注目されています。