選挙戦の構図いまだ見えず…2カ月後投票の静岡県知事選 岩井氏の擁立確定しない自民は川勝知事の対抗馬立てられるのか

 きょうは4月20日。静岡県知事選挙の投票日、6月20日までちょうど2カ月となりました。しかし、いまだに選挙戦の構図が見えない『異常事態』となっています。

川勝知事「告示まではいろいろな動きがある」

画像: 川勝知事「告示まではいろいろな動きがある」

 すでに出馬表明している川勝知事はきょう20日午後、報道陣の取材に…。

◎静岡県 川勝平太知事
Q.きょうで知事選まで2カ月だが?
A.「同じですね」
Q.同じというのは、先週の記者会見から変わらないということ?
A.「変わりません」
Q.自民・岩井議員の擁立が確定していないが?
A.「これはそういういろんな動きがあると思う。ともかく告示前までは。それを静観しているということでございます。はい」

自民県連は岩井参院議員への出馬要請を決めたが

 自民党県連は、投票日の2カ月前までに候補者擁立のめどをつけるとしていました。

自民党県連 中沢公彦幹事長(15日):「岩井茂樹参議院議員に対し、知事選挙への出馬の要請書をつくりました」

 先週、参議院静岡選挙区選出で国土交通副大臣の岩井茂樹議員に
出馬要請を行うことを決めた自民党県連。

画像: 自民県連は岩井参院議員への出馬要請を決めたが

岩井茂樹参院議員:(14日):「そういうふうに言っていただくことに対しては、政治家冥利に尽きるところはあるのかもしれませんが、現段階で特にそれ以上のことを言えるような状況でもないかなと思います」

 当初、出馬に前向きな意向を示していたとされる岩井議員ですが、その後、報道陣の取材にこたえることはなくなっています。関係者によると、岩井議員の所属する参議院竹下派が、岩井議員の議員辞職と出馬に強く反対しているというのです。

静岡市の自民党市議団は岩井氏支援の誓約書を…

 きょう、静岡市の自民党市議団は、党本部に対して岩井議員が出馬した場合は市議団全員が支援するという誓約書を作成しました。

自民党静岡市議団 石上顕太郎会長:「県知事の対抗馬をしっかり擁立して、今の県政を変えていくことが絶対に必要だということ」

Q.市議会(自民党)の皆さんの総意でこれを提出すると

石上会長:「そうです。前回4年前の知事選よりも、多くの他市の自民党の議員の皆さんから頑張ろうという声が上がっていて、岩井さんにはぜひ出馬していただき、目的を達成したい」

 その後、石上会長らは自民党本部を訪れ、自民党浜松市議団と連名で、林幹事長代理に誓約書を提出しました。「岩井議員が出れば一生懸命支援する」と伝え、林氏からは「気持ちは受け取った」と返答があったということです。

 ただ、自民党県連の関係者によると、岩井議員からはまだ出馬するかどうかの結論が示されていないといいます。

自民党県連関係者:「あとは岩井議員が、竹下派の反対を振り切ってでも出馬を決断するかどうかだ。本人の決断を待つしかない」

県内の自民党国会議員:「岩井議員が仮に出ないとなったら本当に困る。ここまできて対抗馬を立てないというわけにはいかない。党本部の推薦がなくても、県連の誰かが責任を取って出るしかないのではないか」

画像: 静岡市の自民党市議団は岩井氏支援の誓約書を…

 6月3日告示、20日投票の知事選には、現職の川勝平太知事(72)が4期目を目指して無所属で出馬することを表明しています。投票日まであと2カ月。自民党は本当に川勝知事に対抗馬を立てることができるのでしょうか。