去年よりも人出多く…観光客「緊急事態宣言で居酒屋に行けなくなって」 観光関係者は「複雑…」 GW初日の静岡・熱海市

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中野結香アナウンサー:「JR熱海駅近くの足湯、普段なら多くの観光客の姿が見られるのですが、4月29日きょうから当面の間、利用休止とさせていただきます、と貼り紙があります。中を見てみるとお湯が抜かれている状態です。ただ改札口を見てみるとキャリーケースなど大きな荷物を持った観光客の姿が多くみられます」

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 こちらは去年4月、1回目の緊急事態宣言が出されていたゴールデンウイーク中の熱海の様子です。人はほとんど歩いていませんでした。

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 一方、きょうの熱海商店街の様子は。同じ緊急事態宣言中にもかかわらず、去年に比べると人出はかなり多い様に感じます。

首都圏からの観光客も

 中にはステイホームが呼びかけられている首都圏から来た観光客も。

画像: 首都圏からの観光客も

東京・埼玉・神奈川から(40代)
Q.熱海を選んだ理由は?
A.いつも月1回渋谷で行くおいしい居酒屋があって、そこが緊急事態宣言でだめになっちゃって、熱海行こうと思って。
Q.逆に緊急事態宣言だから来た?
A.ちょっとある。ごめんなさい。申し訳ないんですけど。ちょっとあります。
Q.旅行決めたときに不安はあった?
A.うつる不安はないけど、うつしちゃう不安はちょっとある。仕事場が都内なので。

東京から(20代)
Q.きょうはどこから?
A.東京です。
Q.旅行行くか迷いはあった?
A.迷いはなかったですね。結構仕事も忙しくて、ちょっと息抜きみたいなものはゴールデンウイーク中にしたいなと考えていたので、だいぶ気持ちは緩んできている。

 8割が首都圏からの観光客という熱海。宣言下のゴールデンウイークであってもその傾向は続いているようです。

商店街では複雑な声も

画像: 商店街では複雑な声も

 こうした中で商店街で干物店を営む男性は…。

干物店
「逆に静岡にでてないじゃないですか、緊急事態宣言。だからこっちの方に流れてきちゃっているのかなと思っている」
Q お店としてはどう?
A.「複雑ですよね。本当だったら人の流れを止めなければいけないところ。うちは商売だから、人がいないと商売にならない。だから感染に気を付けながらお客に対応していくというやりかたをしなければいけない」

ホテルは期間中ほぼ満室だが

画像: ホテルは期間中ほぼ満室だが

 一方、去年のゴールデンウィーク中は、全館休業していたという熱海駅からも近いホテルでは…

中野アナ:ゴールデンウィークが始まりましたが、予約状況は?
社長:「おかげさまで当館では、5月の1日から4日の泊まりまで、ほぼ満室の状態をいただいております。若干のキャンセルは出たんですけれども、その後すぐに別の新しい予約が入ってきて埋まったような状態です」

 東京など首都圏からの観光客が多い熱海ですが、ゴールデンウィーク中はほぼ満室で若者の宿泊が多いといいます。

社長:「緊急事態宣言が発令されても、東京と神奈川のお客さん含めてですね。来ていただける方には来ていただいている状況です。ただ高齢者の方はほぼいらっしゃっていないという状況ですね」

 ホテルでは消毒や検温はもちろん、温泉に入る時間を分けるなど出来る限りの感染症対策をしながら営業を続けています。ただ、懸念するのはゴールデンウィークが明けた後です。

 連休が終われば空室が目立ち、経営的にも苦しい状況は続くといいます。

社長:「この1日から4日以外は、もう本当に暇な状態で、5月全般的にも…致し方ない。残念な状態ですね。
中野アナ:ゴールデンウイーク中の緊急事態宣言、お気持ちとしては?
社長:「大変複雑な気持ちでございます。来ていただいたお客様にご満足いただけるように、そして感染予防をしっかりして、大変難しい両立ですけれども、この2つを私ども小さな旅館ですけれども、この旅館なりにやって行きたいと思ってる」