女子中学生は死亡…生徒誘拐事件で被告が一部否認 検察側「ツイッターで自殺希望者募った」と指摘 静岡地裁浜松支部で初公判

 浜松市で女子中学生を誘拐し、少女の自殺を手助けした罪に問われている男の初公判が27日に開かれ、男は起訴内容を一部否認しました。

画像: 静岡地裁浜松支部

静岡地裁浜松支部

斉藤慎一朗記者:「白いワイシャツに黒のズボンで法廷に現れた被告は、淡々とした口調で、『少女を誘惑していない』と主張しました」

 福岡市東区の33歳の無職の男は3月、浜松市の当時中学3年生の15歳の女子中学生を、携帯電話のショートメッセージで浜松市内のコンビニに呼び出し、レンタカーで連れ去った未成年者誘拐の罪と、浜松市天竜区のキャンプ場のテントで睡眠薬と練炭を使い、女子中学生の自殺を手助けした自殺幇助の罪に問われています。

 27日の初公判で被告は「誘惑はしていないので、誘拐については争います」と起訴内容を一部否認しました。検察側は冒頭陳述で「被告がツイッターで自殺希望者を募り、女子中学生と知り合った」「事件直前は静岡県内のホテルで寝泊りをしながら、自殺する場所を探していた」などと指摘しました。

 キャンプ場では火のついた練炭をテントに入れて2人で就寝し、被告が翌朝、目を覚ますと少女が死亡していたということです。

 次回は来月29日に弁護側の冒頭陳述が行われます。