「神様はいるな」…がんと診断された市民ランナー、手術3日後の「吉報」 /聖火リレー 静岡・袋井市

 23日午後、聖火は静岡県袋井市へ。おととしのラグビーワールドカップや2002年のサッカーワールドカップの会場となった静岡のスポーツの聖地・エコパスタジアムを目指します。

画像: 「神様はいるな」…がんと診断された市民ランナー、手術3日後の「吉報」 /聖火リレー 静岡・袋井市

 そのスタジアムの手前、エコパアリーナの前でトーチを受け取ったのは袋井市の市民ランナー・高橋俊明さんです。

 自動車の整備・販売会社を営む高橋さん。聖火ランナーに応募したあとに前立腺がんと診断されましたが、無事、手術を終えた3日後に吉報が届きました。

聖火ランナー 高橋俊明さん:「聖火ランナーに選考されました、という通知だったから、神様がいるなという感じだった」

 ただ、聖火リレーが3月に福島県をスタートしてからも、本当に県内で開催されるのか、不安の日々だったといいます。

聖火ランナー 高橋俊明さん:「『これは元々無かったことにしよう』って言い聞かせたり、本当に前向きになれたのはここ1~2週間で、そこまでは心配というか晴れやかな気持ちではずっとなかった」

 気持ちが浮き沈みする中、聖火ランナーへの原動力となったのは、支えてくれた仲間たちへの感謝の思いでした。

聖火ランナー 高橋俊明さん:「色んな方から、会うたび声をかけられるから、その人たちの期待に応えられるように笑顔で走りたい」

 迎えた当日。沿道の声援を受けながら、袋井市7人目のランナーとして走り抜けます。聖火は高橋さんによって、エコパスタジアムへとつながれました。そこには仲間たちの寄せ書きが掛かれた横断幕も。

走り終えた高橋さん…

聖火ランナー 高橋俊明さん:「こちらからも見てくれてありがとうという気持ちを、手を振ることで込めて、それを意識して走った。横断幕、練習用のトーチ、たすき、ラインなどでもメッセージをいただいた、本当にありがとう、それ一言」