【新型コロナ】川勝知事「ものすごく強い危機感」 担当者「最大最速の感染拡大。一歩も外出しないで」 静岡県

 静岡県内では7月31日に、過去最多の168人の感染者数を記録しました。これまで1日として過去最多だった1月10日の127人を大幅に超える数字です。県は緊急会見を開き、最大級の危機感を表明しました。

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静岡県健康福祉部 後藤幹生参事(7月31日)
「168例と未だかつてない新規感染者数が確認された。最大最速の感染拡大が起きている。生活維持に必要な場合以外は一歩も外出しないようにお願いしたい。どこで感染したか分からないという状況なので、一歩も出ないでほしい。家族内でもエアコンで換気ができず、全員感染するという家族内感染が一網打尽的に起こっている。(ステージ4の指標10万人あたり感染者が)本県も25人を超える。秒読み」

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川勝知事「ものすごい危機感」

 8月1日の日曜日も95人の感染者が確認される中、川勝平太知事は、次のような緊急メッセージを県民に呼び掛けました。

静岡県 川勝平太知事(8月1日)
「みなさま、静岡県ではきのう、1日における新規陽性者数は過去最多168人を記録しました。また直近1週間における人口10万人あたりの新規陽性者数も、過去最多の20・4人です。病床占有率は東部地区では50%に達しました。県全体でも30%を超えてひっぱくの度合いが非常に高くなっています。そこで、さらなる病床の確保、入院の円滑化を図るために、感染症法に基づく要請を今週中にも発出しますが、現在のところ582床確保しておりますけど、さらに9つの病院、だいたい60床プラスアルファを考えているところであります」

 川勝知事は、改正感染症法に基づき、コロナ患者の病床確保などを今週中に県内の病院に要請すると表明しました。この法律に戻づく要請は静岡県としては初めてです。

画像: 川勝知事「ものすごい危機感」

川勝知事
「県民のみなさまにはここでもう一度、ご自身はもちろん、大切な方の命を守るための行動をお願い申し上げたい。ぜひ、これからお盆を迎えますので、どうしても帰省者や人の流れが多くなります。夏休みでもありますから、8月はとても重要です。ですから、みなさま方の行動が、静岡県のこれまでやってきた、10万人あたりの感染者が少ないという、それがだめになる可能性さえあるという、ものすごく強い危機感を持っているところであります」

 全国で感染拡大に歯止めがかからない中、2日から、緊急事態宣言の対象地域は神奈川・千葉・埼玉の首都圏3県と大阪府にも拡大されました。感染の急拡大への対応を協議した全国知事会は、国に対し、外出などを厳しく制限するロックダウン(都市封鎖)を検討するよう求める提言をまとめました。

 川勝知事は、会議で64歳以下のワクチン供給の加速化を政府に求めました。

川勝知事
「第3波、第4波、そして現在第5波ということになっていますけど、64歳以下、なかんずく30代以下が5割以上を占めています。その人たちはまだ(ワクチンを)接種されていませんね。明らかにこれが原因であることはわかっています」

 また、全国知事会は、国民に向けて、夏休み中の都道府県をまたぐ旅行や帰省の原則中止を求めることを決めました。

県民は…

画像: 県民は…

 夏休みの旅行や帰省の自粛について県民は…。

浜松市民 10代大学生
「東京や静岡もコロナの感染者が増えているので、県内でなるべく抑えての行動にするべきだと思う」

Q. ご自身の予定は?

A.「コロナがなければあったが、コロナがある時期では控えないとと思う」

浜松市民 40代母と子
「基本的にはなしかなと思うが、子どももいたりするので、山だったり空いてそうなところを見て行くのは仕方ないんじゃないか」

浜松市民 70代女性
「(伊豆へ)お墓参りに行こうと思ってた。今のところ迷っているけど、どうしていいかなと思って…」

浜松市民 50代男性
「自宅で過ごせるような予定をたてていました。このコロナ禍のなかで皆さん我慢しているところもあるが、ひとつでも協力できればという思いで、(自粛について)賛成したい」