静岡高校 2年ぶりの甲子園で勝利を目指す

 夏の高校野球開幕まであと4日。大会初日に、愛媛代表の新田高校と対戦する静岡高校、コロナ禍での大会に臨む選手たちを取材しました。

画像: 静岡高校 2年ぶりの甲子園で勝利を目指す

【静岡県大会決勝】

第4シードから静岡大会を制し、夏26度目の甲子園に挑む静岡高校。37イニング無失点と安定感抜群のエース高須を中心に6試合でエラー0という堅い守備力も光ります。さらに、足を絡めた“つなぐバッティング”で、頂点まで上り詰めました。

静岡高校 金子裕人主将:「池田監督からいただいた“攻撃はかけ算”という言葉をもとに、バッティングだけじゃなくて、バントだったり、走塁をからめながら、相手からしたら打てなくてもなんか点取られているみたいな感じで、嫌な打線だと思いますし、つないでつないで、甲子園でも点数を重ねていけたら」

【甲子園に向けての練習】

画像: 【甲子園に向けての練習】

目指すは、2003年以来となる、夏の甲子園での勝利。
静岡高校 池田新之介監督「いい雰囲気でやるのと同時に、甲子園で勝負するための体をもう一度作っていく」
オフは静岡大会決勝翌日の一日だけ。きのうまで、静岡高校のグラウンドで練習を重ねてきました。
監督就任4か月、OBである池田新之介監督は。
静岡高校 池田新之介監督:「まだ精度は上がります。限界はないので、練習の中で繰り返し繰り返し反復練習をしながら、大会に向けて取り組んでいきたい」 
おととい3日の組合せ抽選の結果、静岡高校の甲子園初戦は、大会一日目の9日、愛媛代表の新田高校に決まりました。夏は初出場ですが、愛媛大会決勝では12点を奪った攻撃力が自慢のチームです。そこでカギになるのが、静岡高校の守り。
片山 真人アナウンサー 「エースの高須投手は決勝戦以降ほとんどブルペンに入らず、肩の疲労を抜くトレーニングをしてきました。万全な状態で、甲子園に臨みます」
静岡大会でおよそ500球を投げ抜いたエース高須は、自分のコンディションと向き合い、甲子園での戦いを見据えていました。
静岡高校 高須大雅選手:「思っていたよりは(疲れが)あったんですが、すぐとれたので大丈夫です。まず一勝して、全国のライバルに静高という名前を広げられるように頑張りたいと思います」

【見えない敵との戦い】

画像: 【見えない敵との戦い】

一方、新型コロナウイルスの感染者が急拡大する中で迎える甲子園。地方大会では、メンバー内でクラスターが発生し、出場辞退に追い込まれる高校が相次ぐなど、見えない敵との戦いも続きます。
部員の多くが生活を送る、静岡市内の下宿先。その入り口には消毒液。集団生活を送るからこそ、徹底した感染対策を行ってきました。
静岡高校 寮長・池谷友希選手:「まず帰ってきたら消毒をして、ご飯を食べるときも/検温と消毒をしてから食べるという風になっています。基本食事中は黙食で」
静岡高校 金子裕人主将:「部屋以外はマスク着用するって徹底しています」

感染者を出して、甲子園を不本意のうちに終わらせないために、徹底した感染対策は、大阪入りしてからも続きます。
 新型コロナウイルスの影響で、学校関係者以外は無観客となる甲子園。それでも、静岡でエールを人たちに勝利を届けるために、静高ナインの甲子園での戦いが始まります。

静岡高校 金子裕人主将:「ひとつひとつ一戦必勝で勝ち上がっていければいいと思います」
静岡高校 池田新之介監督:「謙虚に、甲子園一勝ということをまず目標に、高須を中心に頑張っていきたいと思います」