「静岡県が危機的な状況にある…」 川勝知事が休業要請、規制強化に方針転換

緊急事態宣言の適用決定を受け、静岡県は対応方針を決めました。慎重姿勢だった「休業要請」に踏み切ります。

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「静岡県が危機的な状況にある…」 川勝知事が休業要請、規制強化の方針を明言

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かつて経験したことのない深刻な感染拡大

静岡県への宣言適用決定を受けて午後、県は対策本部会議を開きました。

川勝平太知事:「本県は去年4月以来の緊急事態宣言となりますが、かつて経験したことのない最も深刻な感染拡大に直面しています」

 県は宣言が適用されるあさってから酒類を提供する飲食店などに休業要請を出し、その他の飲食店や大規模集客施設に午後8時までの時短営業の要請を決定しました。また、1000平方メートル以上の商業施設にも午後8時までの時短営業を要請、密が発生する可能性がある食品売り場などについては施設側に入場制限を求めます。
 対策本部後に行われた臨時会見で、川勝知事は「静岡県が危機的な状況にある」と県民に呼び掛けました。

川勝知事:「これまでにない最大の危機を迎えている。このままですと医療提供体制が崩壊しかねません。セルフロックダウンというのを自らに課してくださるように、お願いを申し上げます」

川勝知事は規制強化を明言

これまで川勝知事はまん延防止措置から緊急事態宣言に引き上げられたとしても、規制の強化には慎重な姿勢を示していましたが、規制強化に舵を切りました。

川勝知事:「お酒を提供するスナック、バー、居酒屋、カラオケ、そうした飲食店・施設に休業要請を行います。休業に応じていただければそれに応じた協力金を支給することになっているのでそのようにして頂ければ。この数日間にかつてないスピード、規模で。そして政府が決めた。休業要請が明言されています。私は前回も今もそうですけど、規制することによっておさまると思っていない。ワクチンが出口戦略。しかし宣言に沿った規制は最低限お伝えしまして、それに応じた協力金を・・・」

 要請に応じた飲食店には4万円から10万円の協力金が支給されます。
 一方で、県は法律に基づいて病床を確保するための要請を行い、確保病床を635床まで増やし、そのうち重症病床は4床増えて67床としました。しかし、このままのペースで感染者の増加が続けば来月2日にはすべての病床が埋まってしまう状況にあるといいます。

川勝知事:「なんとかまずは上昇傾向を低下傾向にもっていく。ステージ4からステージ3にもっていくのが目標。

Q.抑えられると考えるか?

川勝知事:「抑えなければいけません。あらゆる施策を講じて減少させ、守らなければなりません。今こそ県民が一丸となることが求められます」