感染拡大が続く静岡市…自宅療養者が前月の16倍に 市長「市独自のサポートを拡充」

静岡市 田辺信宏市長(27日):「首都圏で起こっているような医療現場の危機が、目下静岡県にも迫ってきている状況」

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 25日に過去最多の167人の感染者が確認されるなど、爆発的な感染拡大が続く静岡市。自宅療養者数も8月に入り1日平均で243人となっていて、先月の15人から16倍に跳ね上がっています。

田辺市長:「これまでは重症者リスクのある自宅療養者とその同居の家族に対象が限定されていたが、今後は希望される方すべてにサポートを受けていただけるようにした」

 田辺市長は27日の会見で、急増する市内の自宅療養者に対して、医師が電話で容体の変化などを確認する静岡市独自のサポート事業を拡充する方針を示しました。市内の開業医ら130人に協力してもらい、自宅療養者の不安や保健所の負担の軽減を図るということです。

小中学校の夏休み延長は…

画像: 小中学校の夏休み延長は…

田辺市長:「やはり家庭の形態は千差万別であるので、義務教育期間であるので、どの家庭のお子さんにも居場所の確保が必要。また、学びを止めないということもこれから学年末に向けて大事なこと。一斉に夏休みを延長することはせず、各学校の計画通りに学校をスタートしていただく」

ワクチン接種加速化…11月7日までに完了目指す

画像: ワクチン接種加速化…11月7日までに完了目指す

 そして、田辺市長はワクチン接種計画の加速化を発表しました。静岡市のワクチン接種率は、1回目が完了した市民が39%、
2回目が完了した市民が33%にとどまり、いずれも国の平均、県の平均を下回っています。田辺市長はこれまで、静岡市民の接種完了は来年1月末になると説明していました。

田辺市長:「11月上旬までに12歳以上の市民の8割に2回のワクチン接種を完了できるだけのワクチンが供給される見込みなので、11月7日までの完了を目指していきます」

 11月7日までに12歳以上の静岡市民の8割にあたる51万人が前倒しで接種を完了できるようになったといいます。さらに…。

田辺市長:「市民のみなさんからも要望が寄せられている、妊婦さんと同居の方々、受験をひかえている皆さんに「静岡モディオ」(商業施設)を会場とする6000人分の優先枠を用意できたので、9月8日から接種が可能となる」