知事「緊急事態宣言を解除できる状況にない」 12日に期限が迫る宣言の延長は? 静岡県

静岡県の緊急事態宣言の期限は12日です。7日の記者会見で、川勝平太知事は「宣言を解除できる状況にない」という言葉を繰り返しました。

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静岡県 川勝平太知事:「先月20日から本県に緊急事態宣言が適用されて2週間以上が経過した。ピーク時の8月には600人を超える日があった。それが減少傾向にはある。このことは県民の皆様方による外出の自粛、飲食店等の皆様方による休業・営業時間の短縮等々にご協力いただいているおかげであり、誠にありがたく感謝申し上げる。しかしながら、感染状況はまだ大変厳しい状況。1週間の10万人あたりの新規感染者数は70人前後。また病床占有率は60%を超えている。いずれもステージ4の目安となる数値を大きく超えている状況。またPCR検査陽性率、あるいは10万人あたりの療養者数などいずれもステージ4の目安を超えている。また保育園や高齢者施設、事業所などでクラスターが多数発生している。総合的に考えて、現時点では12日に緊急事態宣言が解除となる状況にはないと考えている」

 川勝知事は、静岡県の緊急事態宣言を解除できる状況にないとの認識を示しました。

静岡県 川勝平太知事:「このステージ4の段階が解消されない限り、すなわちステージ3にいかない限り、緊急事態宣言の形を変えるわけにはいかない。ただし、事態は推移しているので、今週金曜日に緊急事態宣言の切れる2日前に対策本部を開いて、専門家や関係部局と調整して13日以降どうするかを最終決定する」

 川勝知事は10日に県の対策本部会議を開いて対応を決定するとしました。しかし、国の対策本部会議はその前の9日にも開かれる見込みで、県が判断する前に、政府が宣言の延長か解除かを決めてしまう可能性があります。

Q.政府からは、静岡は延長すると聞こえてこないが、金曜日に意思表明したら沿ってくれるか?

A.静岡県 川勝平太知事:「仮に緊急事態宣言が首都圏と愛知県で継続されて、うちがそれより緩いものになったとすれば、危険性を高めることになるので、目下のところ、緊急事態宣言をいらないと言える状況ではないという認識。しかしきょうはまだ火曜日なので、事態の推移を見守らないといけない」

Q.政府の緊急事態宣言が解除された場合は県独自で今の状況を続けるか?

A.「それはちょっと仮定としては非現実的」

Q.静岡は政府は延長するだろうという考えか?

A.「私は静岡県の数値を見て、これは今のまま続けざるを得ないという認識を持っている」

 知事は、きょうの会見で「宣言を解除できる状況にない」という言葉を繰り返しましたが、現時点で静岡県として「政府に延長を要請する」とは明言しませんでした。