破産申し立て半年前の日付に偽装した契約書を作成か 旧淡島ホテルめぐる破産法違反事件 静岡・沼津市

 旧淡島ホテルの破産手続きをめぐり、ホテルの借地権を別のグループ会社に移し、債権者の不利益になるよう財産を処分したとして会社役員の男ら5人が24日朝、送検されました。

画像: 破産申し立て半年前の日付に偽装した契約書を作成か 旧淡島ホテルめぐる破産法違反事件 静岡・沼津市

 破産法違反の疑いで送検されたのは、旧淡島ホテルの親会社の52歳の社長と淡島ホテルの旧運営会社の61歳の社長ら5人です。

 警察によりますと、容疑者らはおととし10月、旧淡島ホテルの破産手続きをめぐり、ホテルの借地権を過去にさかのぼって解約してグループ会社の淡島マリンパークに移し、ホテルの買い手が付きにくくなることで債権者の不利益になるよう財産を処分した疑いが持たれています。

 関係者によりますと、5人は共謀のうえ、債権者から破産申し立てがあったおととし7月3日よりも半年ほど前のおととし1月1日にホテルの借地権を移したように偽装した契約書を作成していたということです。

 警察はホテルに買い手が付きにくくなることで、容疑者らがホテル運営を継続する狙いがあったとみて捜査を進めています。