静岡・焼津市の新庁舎  津波や浸水のリスクに対する工夫とは… 機能の集約で行政コスト削減も

先週、静岡県の焼津市役所が新しく生まれ変わりました。海が近いため津波などを心配する声もありますが、庁舎には災害に対する様々な工夫も見られます。

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9月21日から新庁舎で業務開始~市民の反応は…

原川朋華記者:「焼津市の新しい市役所は旧庁舎のすぐ隣にあります。ガラス張りと白を基調とした外観で焼津の海が映えるようになっています」

 焼津市が6年前から計画していた市役所の建て替え事業。工事が終わり21日から新庁舎での業務が始まりました。庁舎内には焼津漁港や富士山が一望できるスペースも。

 市民窓口も大きく変わりました。

市民(30代):「エレベーターもあるしエスカレーターもあるし、快適なデザイン。番号も呼んでくれるので使いやすくなった」

市民(20代):「入ってみて色が明るくて、前よりも明るくなったなと思った」

津波や浸水の心配は…

焼津市役所といえばこれまで庁舎の場所をどこにするのかが問題となっていて、市長選では争点にもなっていました。旧庁舎がある場所は海からの距離が近く、最大級の津波が来た場合浸水想定区域に入っていました。候補地には海から距離がある市立総合病院や、市民文化センターなども含まれていましたが、結果的に新庁舎は旧庁舎の隣に建設されました。津波対策は大丈夫でしょうか?

焼津市職員:「耐震基準はもちろんクリアしてますが、洪水浸水を考えて2階以上に重要な部屋、機材を入れています。2階のフロアが地上面から7メートルくらいありますので、2階にいけば大丈夫だと思っていただけると思います」

 新庁舎の1階には展示ができるスペースや会議室が設けられ、浸水時に市役所の機能が停止しないよう市民課などの各部署は2階以上に置かれています。屋上には緊急時にヘリコプターが停止できるホバリングスペースが設置されています。

市民(20代):「焼津市自体がそんな感じ(=海に近い)なのでなんとも言えないが、高さもあるのでもしもの時は上に逃げれば大丈夫かなと」

新庁舎になったことでこんなメリットも…

これまで焼津市役所は旧庁舎から600メートル離れたアトレ庁舎、旧大井川町役場の大井川庁舎に市役所の機能が分かれていました。複数の部署がかかわる業務に関しては移動が伴うケースも発生しましたが、新しい庁舎ではすべての部署が1つに集約されます。

市職員:「職員も例えば議会の時は大井川庁舎まで移動をしていたが、そういうこともなくなって大変行政的なコストも削減できているということです」

 アトレ庁舎と大井川庁舎の一部の部署は、来月から新庁舎に移ります。今後旧庁舎のある場所は立体駐車場となり、現在駐車場として使用している場所は芝生広場になります。すべての工事が完了するのは2023年の予定です。