全国注目の参院静岡補選 あすの告示を前に出馬予定の3人は…

画像: 全国注目の参院静岡補選 あすの告示を前に出馬予定の3人は…

岸田総理誕生後、与野党が対決する初めての国政選挙となる参院静岡選挙区の補欠選挙が、あす告示されます。本番直前の立候補予定者の動きを取材しました。

若林洋平氏(自民党)

画像: 若林洋平氏(自民党)

若林洋平氏:「人口が流出するなんてことはあってはならない。私からするとこんなに恵まれた県はないと思っています。日本の象徴だと思っています」

 自民党の若林氏は1日、自民党県連青年部主催のオンライン懇談会に出席しました。出席者から様々な質問が・・・

Q:「自分の強みは?」

若林氏:「私はもう現実主義なんで、要は現場を見てる、現場を見て、現実主義なんですね。自治体の長をやって、現場で見てきたことでいろいろ見えてきている。それが私一番強みだと思いますし」

 現場主義を強調する若林氏は、2009年に御殿場市長に初当選。当時37歳で、県内最年少市長となりました。今回の補選に出馬するために辞職するまで12年間市長を務めました。

若林氏:「やっぱり市民の皆さんと一番近い距離で仕事をしてるんで。そこが一番役に立てるところかな。まさに現場を知ってるいうのは、本当に役に立てる。その戦力としてやっていく」

 これは、おととい自民党の岸田総裁から公認証を受け取った時の写真です。

自民党県連 
野崎正蔵幹事長:「新総裁にとっても初陣の選挙になる。そういう意味では全国からも注目されるが、我々も絶対負けられない戦いだと考えている」

 そして岸田総理があすの告示日に静岡県入りすることがわかりました。総理就任後、初めての選挙応援となります。

山崎真之輔氏(無所属 立民・国民推薦)

画像: 山崎真之輔氏(無所属 立民・国民推薦)

山崎真之輔氏:「皆さん、パワーを授けてください。そして全国で一番注目される参議院補欠選挙、静岡県、皆さまの意地を是非見せてください」

 JR磐田駅前で行われた演説会で支持を呼び掛けていたのは、無所属で立憲民主党と国民民主党が推薦する山崎真之輔(やまざき・しんのすけ)氏です。野党にとっても、今回の補選は「絶対に負けられない戦い」です。

国民民主党県連 
榛葉加津也会長:「山崎真之輔が勝たなかったら、静岡から出鼻をくじかれることになる。この男を勝たせて、やっぱ静岡から物事は動くんだ、その狼煙を皆さん、一緒に上げていただきたい」

 山崎氏は浜松市の鈴木康友市長の秘書から浜松市議を経て県議となり、6月の知事選では川勝知事の政策担当として各地の遊説にも同行しました。

山崎氏:「鈴木康友市長は私の親分です。そして川勝平太さんがいる。知事選のときに東京時代から静岡時代を作ろう、その掛け声のもとに、皆さんの支持をいただいて、大きな勝利を得ることが出来ました。政治は混とんとしているが希望はこの地方にこそあると思っている」

 陣営が期待するのが、選挙中川勝知事が山崎氏の応援に入ることです。きょうの会見で、これについて聞かれた知事は・・・

川勝平太知事:「日程や場所があえば、求められればだが、(応援に)行くことにやぶさかではない」

鈴木千佳氏(共産党)

画像: 鈴木千佳氏(共産党)

鈴木千佳氏:「むしろ総選挙と一体、ダブル選挙くらいの気持ちでがんばりたいと思っています」

 こう力強く語ったのは、参院静岡補選に出馬する共産党の鈴木千佳氏です。きょう開かれた共産党の衆院選決起集会に、鈴木氏もオンラインで参加しました。

共産党
志位和夫委員長:「政権発足の最初から国会審議から逃げ、ご祝儀相場頼みで総選挙を逃げ切るというのであります。全党のみなさん、岸田自公政権の逃げ切りを許さず、ここは攻めにせめて自公政権を攻め落とそうではありませんか(拍手)」

 野党共闘による野党連合政権の樹立を訴えた志位委員長。共産党は先月30日、立憲民主党と政権交代後に「限定的な閣外協力」で合意し、衆院選での候補者取り下げを含む候補者調整を進めています。それでは野党候補が2人立候補する予定の参院静岡補選では、候補者調整は行われないのでしょうか。

鈴木氏:「共産党が立たないところでは大いに野党共闘で戦っていくし、それぞれ出しているところはお互いに競い合って野党の議席を伸ばしていく、そういう戦いだと思っています」

 鈴木氏は「自らの出馬取り下げはない」と強調しました。

鈴木氏:「他の陣営との共闘というよりも参院補選は参院補選で、女性として女性の声を届けるために私自身がんばっていきたいと思います」