毎年10月は、プロ野球界にとって出会いと別れの季節です。
プロ野球選手としてスタートラインに立つ人もいれば
戦力外通告や、自らユニフォームを脱ぐことを決断をする選手もいます。

まずは11日に行われたプロ野球ドラフト会議において、
支配下、育成あわせて128人が指名され夢であるプロ野球選手へ第一歩を踏み出しました。

県内では三島南高校のスラッガー・前田銀治選手が楽天イーグルスから3位指名され
驚きと興奮の様子は当日のとびっきりしずおかでも生放送でお伝えしました。

画像: (20日、楽天のスカウト陣が指名あいさつで三島南高校を訪問)

(20日、楽天のスカウト陣が指名あいさつで三島南高校を訪問)

ドラフトから1週間余りたったきのう20日、
楽天イーグルスの後関スカウト部長と部坂スカウトが
三島南高校に指名あいさつに訪れました。

前田選手の3位指名は今年のドラフト会議の一つのサプライズでしたが、
担当してきた部坂スカウトは『3位じゃなければ取れなかった』と断言。
将来的にはトリプルスリーを狙える、つまり打率3割、30本塁打、30盗塁を達成できる選手に
なれると最大限の評価をしていました。

前田選手も、『1、2年目は焦らず練習して、3年目には楽天の優勝に貢献できるようになりたい』と
目をキラキラとさせていました。
楽天は若手の右バッターが少ないことや
甲子園での放った右方向への3ベースヒット、またそのベースランニングの速さが
大きなインパクトとして残ったことも3位指名につながったようです。

今後前田選手は仮契約を経て、新入団発表に臨むことになります。

画像: (楽天・石井一久監督サイン入りのドラフト会議のパスをもらい、満面の笑みの前田選手)

(楽天・石井一久監督サイン入りのドラフト会議のパスをもらい、満面の笑みの前田選手)

前田選手のように、プロ野球選手として歩んでいく人がいる一方で
ユニフォームを脱ぐ選手もいます。

この前日の19日、プロ野球界の一人の功労者が最後のマウンドに立ちました。
日米通算170勝、埼玉西武ライオンズの松坂大輔投手です。

画像1: プロ野球。一歩踏み出す者、ユニフォームを脱ぐ者。

松坂大輔さんと言えば、やはり横浜高校での甲子園春夏連覇です。
春は決勝の京都成章戦でノーヒットノーラン、
夏はPL学園戦延長17回の激闘など様々な伝説的な試合を演じてきました。

埼玉西武ライオンズに入団したあとも圧巻で、
1年目から3年連続で最多勝。
いま、こんな選手いませんよね…。
WBCの2連覇にも大きく貢献し、平成の怪物は大いにプロ野球界、
日本の野球界を沸かせてくれました。

ちなみに、埼玉西武ライオンズのホームスタジアムのトイレは、
松坂投手が大リーグ・レッドソックスに移籍した際に球団に入ったお金で
大型改修したもの、西武ファンはいつも用をたすときに感謝をしながらトイレをするのが
ある種恒例となっています。

少し話がそれました。
その松坂投手が今季限りでの引退を表明し、
2021年10月19日、西武vs日本ハムで先発。
打者1人限定で、現役最後のピッチングとなりました。

画像2: プロ野球。一歩踏み出す者、ユニフォームを脱ぐ者。

松坂投手が埼玉西武ライオンズに復帰したのが去年。
2018年に中日で6勝をあげましたが、
2019年オフに自由契約になり古巣が“最後はライオンズで引退を”と花道を用意した形でした。

入団1年目はオープン戦にも登板しシーズンでの活躍が期待されましたが
思ったほど肩の状態が思わしくなく結局シーズンの登板は0。
今年も手術をしてリハビリしてきましたが、ここまで公式戦の登板はなく、
ついに引退することを決断しました。

声は出せない野球観戦。
松坂投手の姿、その一挙手一投足を球場にかけつけたファンが見守りました。
日本ハムのバッターは侍ジャパンメンバーでもある近藤。
近藤選手は横浜高校の後輩で、スタメンには実に4人の横浜高校のOBが名を連ね
レジェンドの引退に花を添えました。

背番号18がマウンドに立ちました。
昔から見ていたワインドアップ姿。
なじみの振りかぶったフォームから計5球、投げました。
ボール、ストライク、ボール、ボール。
3ボール1ストライクからの5球目はインコースにはずれフォアボール。
最速は118km。
23年前、東京ドームでのデビュー戦で見せた衝撃的な155kmのストレートは、
もうありませんでした。
それだけボロボロだったこと、それでもファンの前にその姿を見せてくれたことに
スタンドからは万雷の拍手がマウンドに送られました。

交代投手を告げられ、マウンドを降りた松坂投手。
粋な計らいをしてくれた日本ハムベンチにも深く頭を下げていた姿がとても印象的でした。

平成の怪物、松坂大輔投手の存在は、
多くの野球を愛する人々に夢と希望を与えてくれました。
本当に感謝しかありません。

球団からは来季コーチも打診されたそうですが、それは今は断り、
今後は家族の住むアメリカで少しゆっくりするとのこと。

松坂大輔に魅せられてきたファンが願うことは、
次は指導者として、
令和の怪物、あるいは新時代の怪物を育ててくれることです。
松坂大輔さんのこれからにも注目していきます。

23年間、本当にお疲れ様でした。

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