激戦の現場 静岡8区 前職同士の一騎打ち 自民・塩谷立氏と立憲・源馬謙太郎氏

浜松市の中心部などを選挙区とする静岡8区。直前で共産党が候補者を取り下げ、初の一騎打ちの構図となりました。

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激戦の現場 静岡8区 前職同士の一騎打ち 自民・塩谷立氏と立憲・源馬謙太郎氏

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この静岡8区は、24日に行われた参院補選の影響を最も色濃く受けた選挙区といえます。

画像: 岸田総理と塩谷氏

岸田総理と塩谷氏

岸田総理:「この塩谷立さん、自民党の柱として、これからもしっかりと頑張っていただきたいと心から願っております」 JR浜松駅前で行われた岸田総理の演説会。街宣車の上に、参院補選の自民党候補者とともに塩谷立氏が並んでいました。

塩谷氏:「(岸田総理が)衆院選に応援に来ていただいたことが、これからの日本、子供たちの未来、浜松の将来に大きく関わる」

画像: 川勝知事と源馬氏

川勝知事と源馬氏

一方、立憲民主党の源馬謙太郎氏。枝野代表が浜松入りしたほか、川勝知事も参院補選の山崎真之輔氏と源馬氏の応援のため旧松菱前にやってきました。

川勝知事:「今回の選挙は、前回の知事選の続きであります。当時、(自民党)県連の会長であった方が(知事選で)惨敗したにもかかわらず、なんかまだ出てくるそうじゃありませんか。やらまいか精神を持つ浜松市民のしっかりとした審判を下さないといけない。だから源馬謙太郎は大事だ」

川勝知事は、6月の知事選当時、自民党県連の会長を務めていた塩谷氏を厳しく批判しました。

川勝知事:「特に県連の会長などを務めた方は自ら反省して謹慎するべきである。それがのうのうとでてきている。誠におかしいと思っております」

源馬氏:「岸田総理は早々にリニアの推進を発表しています。私は、もちろん私はリニアに反対です。選挙が終わった後には、まるで何もなかったかのようにごまかしてそのまま進むという今のこの与党の姿勢が、私は変えていかなきゃいけないと思うんですよね」

川勝知事が国政選挙の応援に立つのは今回が初めてです。

川勝氏「真ちゃんをあす、そしてまた1週間後にはですね、謙ちゃんをどうぞよろしく。県民の県民による県民のための党首としてお願いを申し上げる次第であります。よろしくお願い申し上げます」

塩谷氏:「今知事の立場でそうした行動は慎むべき行動だと思う。それを公然と、やりたい放題言いたい放題やっている」

そして参院補選は、立憲民主党などが推薦した山崎真之輔氏が僅差で当選。自民党は、岸田総理が2回も静岡入りしたにもかかわらず「衆院選の前哨戦」を落とし、『静岡ショック』と呼ばれました。

特に静岡8区は山崎氏の地元で、補選の得票では自民党候補を大きく上回りました。

山崎真之輔参院議員:「皆さんこんばんは。浜松に帰ってきました。今は世間では『静岡ショック』というふうに言われているそうです。このいいショックはですね、さらに3日後には大ショック、大激震にして、この浜松から政治を変えて、そんなきっかけにしていきたい。真之輔と謙太郎は一緒だと。真ちゃん、謙ちゃん、これ同一だと」

源馬氏:「我々世代が山崎さんと一緒にこの浜松から日本を大きく変えていく。我々にこそ、どうかこの国の舵取りをそろそろ任せていただきたいと思うんです。いかがでしょうか皆さん」

当選9回のベテラン、文科大臣や総務会長を務めた塩谷氏に小選挙区で3回敗れている源馬氏。参院補選を境に、無党派層の多い静岡8区の風が変わり始めていました。

源馬氏:(参院補選からの追い風というものを感じている?)やっぱり山崎さんがしっかり勝ち切ってくれたことは、勢いとしてはあると思います。(塩谷氏が)もう目の前に見えてきていると思いますので、ラストスパートで最後は追い着いてしっかり抜き切りたい」

選挙戦最終日。12日間の選挙戦を戦い抜いた71歳の塩谷氏。最後に訴えたのは、「立憲・共産の共闘批判」でした。

塩谷氏:「一本化された相手との大変厳しい、厳しい戦いになっています。相手は共産党を含む連立で、どういう日本をつくるのか、まったくわからない。共産主義を本当に日本の政権に組みしていいんですか。皆さん。こんなことはあってはなりません。あってはなりません」