静岡県・川勝知事がコシヒカリ発言撤回 謝罪会見のやり取り(3) 「選挙は厳しい戦い。公務での発言とは両立しない」

画像: 静岡県・川勝知事がコシヒカリ発言撤回 謝罪会見のやり取り(3) 「選挙は厳しい戦い。公務での発言とは両立しない」

Q.知事、しつこくて申し訳ありません。正確にお願いします。切り取りにも問題あったという認識なのか、発言を全て聞けば分かってもらえるはずだという認識なのか、いかかがでしょうか?

A.これは難しいですね。いろんな報道の仕方がありますから。ですから…。選挙戦の中なので、というように見る人もいるでしょうし、いわば政務の中での発言というのと、選挙は戦いですからね。一方と他方をどちらか選ばないといけない。私は差別はしないと、いわゆるどなたも取り残さないのが基本。しかし選挙は一方を選ばないといけない、他方を言ってみれば厳しく言えば蹴落とさなければいけないわけです。非常に厳しい激しい戦いです。この政務の中における発言が、しかしながら初めてのことですから政務は。
 
 ですから公務としての川勝平太が言っていることと、あそこの選挙戦で激しく相手を難詰していることは両立しないでしょう。ですからそういう意味で、多くの人は川勝平太が常に言っていること、「一切差別はしない」と、もう一方を蹴落とすというために極めて激烈な激しい言葉を言っているというのはしっくり納得いかないと思います、当然のことだと思います。

 いままで政務したことありませんから、参議院の補選で初めてのことです、そして、公務といいますか県民の県民による県民のための、そうした立場というのを峻別する、これはよく自戒をせんといかんと。

 で、特にそうしたことを区別もしないまま、知事として選挙戦に行って、そして一切差別しない、と言っていることと全く矛盾する、一方を押し他方を押しのけるというふうなことは両立しません、これは。しかし、押しのけるために激しく攻撃をする、一方をほめるという言い方は、知事としては許されないと思う。ですからそれは取り下げると、撤回をすると。そしてこれは、…傷つかれた方がいらっしゃるので、それは本当に申し訳なかったというふうに思っています。

Q.選挙戦の論戦というシチュエーションと、報道による切り取りがなく、全て演説を聞いてもらえれば真意はわかってもらえたはずだと

A.選挙は明らかに一方に味方して、他方に対して敵対するということですから、その内容はもう明確に伝わると思いますね。全部を聞けば。ただし、一部だけ、御殿場はコシヒカリしかないと言えばですね、それは選挙で落とそうとしている方に対してではなくて、御殿場市、あるいは御殿場市民の方たちに対する、批判というふうに、取らざるを得ませんね。

 ですから、そうお取りになっていることはよく分かりましたので、この峻別をしなかったこと、そして、県政を預かっている者として、県民全てに寄り添ってやるということとですね、この選挙という、言わば文字通り政務、最も激しい、私は正しい方に味方しようというつもりで、そうでない人を区別してもらうために、明確に言わなくちゃいかんと。

 一方、突然、ああいう政務のところで、激しく一方を攻撃し、他方を味方するといったようなこと、したことがありませんから、そういう意味で、当然傷つかれた方がいらっしゃるというのは、今よく分かっております。きょう、市長さん、議長先生もそれを同じことを申し上げまして、ただし今回は御殿場の代表の方たちのみでしたので、次の記者会見は、県民全ての方たちがご覧になるということだったので、その時にも謝罪と言ったら、そうして下さいということでございました。

Q.きょう勝又市長は謝罪撤回を改めて公式の場で仰っていただきたいということをお願いしたと聞いているが、その会見は県の公式の会見としてまた後日やる?

A.そういうことです。はい。

                    (11月10日の会見より)

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