「100%シャットダウンできない」…世界に広がるオミクロン株に静岡県の担当者 400~500床の病床確保を維持

 懸念されるのが各国で広がりをみせるオミクロン株です。

 静岡県内では国内2例目の感染者の濃厚接触者6人が、宿泊療養施設に滞在しています。待機期間中に、2日1回程度行う検査では、これまでのところ全員、陰性の状態が続いているということです。

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静岡県健康福祉部 後藤幹生参事
Q.オミクロン株について。今後県内にも広がる可能性どう見ている?

A.「水際作戦というのは100%シャットダウンできない。必ず入ってくるウイルスはあると思いますので、国内に入ってくれば、やはりアルファ株、デルタ株の先例通り、全国に広がると考えている」

 ただ、オミクロン株についてはまだわかってない点も多く、脅威についての評価は各国で行われている研究結果を待つ必要があるとの認識を示しました。

静岡県健康福祉部 後藤幹生参事
「まだオミクロン株の感染力、一人の陽性者が何人にうつすのかといった、基本再生産数ですね、デルタ株の1人の感染者が5から9人にうつすという数よりも多いのか少ないのか、たぶん世界中が研究しているところだし、また重症化のリスクがどうか。アルファ株・デルタ株になるに従って、重症化するリスクは減ってきているとみられているが、その流れの通りなのかどうか。ワクチンが効くのかどうか、その結果を世界中が固唾を飲んで待っている状況だと思う」

 現在、県が設定する県内の感染状況はレベル1で、必要な病床数は300床程度とされています。しかし、オミクロン株の感染拡大を懸念して、
県はレベル2にあたる400から500床ほどの病床確保を維持する方針です。

静岡県健康福祉部 後藤幹生参事
Q.今後全国に広がる懸念もある中で、忘年会シーズンなどを迎えるが、県民が気を付けることは?

A.「忘年会、新年会の時にどれくらいオミクロン株が県内・国内に入ってきているのかわからないが、上昇の兆しがみられる感じもあるので、その頃増えてきているのかどうか、ということも十分検討して会食・忘年会の予定や帰省といった移動の予定を検討いただきたい」