【静岡県内初】電動キックボードレンタル 免許や講習必要も西伊豆の新たな魅力再発見  コロナ打撃の西伊豆町で観光の起爆剤に

新たなクラスター発生やオミクロン株の出現など、新型コロナへの警戒や影響がまだまだ続き、特に打撃を受けているのが観光業界です。
こうした中、西伊豆町では県内で初めて「あるもの」のレンタルが始まりました。観光の起爆剤にしたいと期待が寄せられています。

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起爆剤は「キックボードレンタル」

 観光施設や旅館が並ぶ、西伊豆町。新型コロナの影響で訪れる人が減る中、町では、観光客を呼び込む新たな手段を模索しています。

三浦徹記者:「西伊豆町が観光客向けに新たなサービスを始めました。それはこの電動キックボードのレンタルです」

 電動キックボードは、電気で走るキックボードです。原動機付き自転車に分類されており、免許がなければ乗ることができません。公道を走るにはナンバーが必要で、乗る人はヘルメットの着用義務があります。

画像: 起爆剤は「キックボードレンタル」

楽しむ前に必要なこと

西伊豆観光協会 
塩沢一志会長:「われわれとしても配慮すべき大きな話題ということで利用の際には練習していただいたり、当然免許も提示していただいて、なおかつ万が一に備えて、充分な保健も加入しているなかで運用を始めました」

 キックボードを借りるには、レンタカーと同様免許証を提示して申し込み、およそ10分の動画で、注意事項を確認します。最後の関門が、乗り方の実施講習。これをクリアしないと借りることができません。

西伊豆町観光協会 
鷹野純也さん:「これを押していただくと電源が入ります」「これがアクセルのレバーです」「前のブレーキ、後ろのブレーキ」「乗り方としては、止まってる状態で、レバーを押しても走らないです。少し、1回蹴りだして、推進力をつけてから、のっていただく。アクセルを空けると進みます」

 コーナーを回るのが難しく、慣れるのに30分以上掛かる人もいたそうです。それでも安全のため貸し出しの条件は緩めません。

画像: 楽しむ前に必要なこと

キックボードだからこそ見える景色が…

ようやくOKが出て、町内の観光に出発します。案内してくれるのは西伊豆町の野村あみさんです。ただ、町のメイン道路である国道136号はかなりの交通量。

 そこで観光協会では、利用者に向けた観光マップを作りました。車の通行が少ない町道をお勧めしています。

西伊豆町 
野村あみさん:「普段は車を使ってるんですけど、車と違って、使ってるときに立ち止まれたり、普段見ないような景色、車で通れないような道を通って、こんなとこにこんなところがあったんだという再発見ができるというのが、西伊豆町の再発見ができたと思う」

 先月から始まったサービスですが、利用者は40代が多く、60代の人もいたそうです。利用者のほとんどが未経験で、キックボードに乗ることの楽しさを感じる人も多いということです。

西伊豆町 
野村あみさん:「西伊豆町では電動キックボードが新しく導入されたのでそれを目的に、それを乗るために来てくれる人が増えたらうれしいです」
「都会とは違って、交通量も少ないので、電動キックボードで移動しつつも景色を見て、乗ってることで地域の人が声をかけてくれたりするので、そういうコミュニケーションもはかれて、いい体験になるかなと思います」

画像: キックボードだからこそ見える景色が…

県内初の取り組みに観光客は…

電動キックボードのレンタルは県内初で、全国でも行っているところはまだ少ないということです。新しいサービスに観光客は?

Q、乗ったことは?
観光客(愛知県より 20代):「ないですね。初めて見たね」

観光客(東京より 50代):「観光地だったら、自転車かりるよりいい」「こういうのは乗りたくはなりますね」

 西伊豆町の新たな観光の目玉として期待されている電動キックボード。
 観光客にとっても、新たな世界が広がるきっかけになるかもしれません。

画像: 県内初の取り組みに観光客は…