「市民の安全を全く考えていない議会でいいのか?」 桜ヶ丘病院移転問題で市民グループの請願が静岡市議会で「不採択」

静岡市清水区の桜ヶ丘病院をめぐって反対派の市民グループから提出されていた移転先の変更などを求める請願について、静岡市議会は不採択としました。

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「市民の安全を全く考えていない議会でいいのか?」 桜ヶ丘病院移転問題で市民グループの請願が静岡市議会で「不採択」

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 4つの市民グループから出された請願では、「桜ヶ丘病院の移転は市民への説明がないまま、JR清水駅東口公園のモニュメントの撤去が進められている。公園は津波浸水想定区域にある」と訴えていて、移転先を大内新田か桜が丘公園に変更することと、市民への説明会を早急に開催するよう議会から市長に提言することを求めています。

 8日、開かれた静岡市議会厚生委員会では、請願を出した市民グループのメンバーがその理由を述べました。

公園を愛する会メンバー:「実際のところ去年12月に田辺市長がJCHOと協定を結んで以降、市民の前で病院に対する説明を受けた記憶は一切ありません。私たちに対しての市長の説明の無さが、いろいろな不安要素を増長し、みんなに不安を持たせる原因になっている」

 続いて、移転に反対する立場で創生静岡の栗田裕之議員が意見を述べ、今年4月に医師不足の対策として桜ヶ丘病院と県立総合病院が人事交流を可能にする「地域医療連携推進法人」に認定された際に県が、桜ヶ丘病院の津波浸水想定区域への移転に反対する意見を付けたことに触れ、「今回の移転先決定は見切り発車だ」と主張しました。

 しかし、採決では自民党や公明党などが反対し、請願は賛成少数で不採択となりました。

市民グループ:
 「市民の安全を全く考えていない。そのような議会でいいのか、不満です」
 「3・11を経験した日本人であれば誰が聞いてもおかしなことだと思いますね」
 「専門家の解説、一切やってない。それでモノが決まるというのは納得できません」