静岡県のクラスターの半数は学校・保育施設 川勝知事「学校での厳重な感染対策を」 田辺静岡市長はオンラインで高校生に呼びかけ

静岡県の感染の中心は飲食店ではありません。年代別の感染者数では、10代が最も多い26%を占め、クラスターの半数・51%は、学校・保育施設で発生しています。

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県内学校現場は休校や学級閉鎖多発

川勝平太知事:「子どもたちの教育の機会は確保するというのが大前提で、しかし部活動などの感染リスクの高い活動は制限をしていただかなければならない。学校での感染を最高度の限界って言いますか、厳重にこの感染対策をとるように、先生方また生徒さんに広く注意をしていただくことが大事」

 県はまん延防止措置の対応方針の中で、部活動の制限や、時差通学、オンライン授業などを求めていますが、学校現場ではすでに感染者の確認による休校や学級閉鎖が多発しています。

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高校生たちは…「今一度気を引き締めて」「一日も早く普通の学校生活を」

そんな中、感染者が3日連続で300人を超えた静岡市で27日、田辺市長が静岡市立高校と清水桜が丘高校の生徒とオンラインで意見交換を行いました。

清水桜が丘高校2年 
山田結衣生徒会長:「お弁当の時間に黙食、前を向いて全員黙って食べるだったり、休み時間の窓を全開換気などを保健委員会を中心に呼びかけたりしていて、感染症対策に気をつけているが、まん延防止が呼びかけられているので改めて、今一度気を引きしめて感染症対策に心がけていかなければならないなと思う」

画像1: 高校生たちは…「今一度気を引き締めて」「一日も早く普通の学校生活を」

静岡市立高校2年 
国持菜々生徒会副会長:「コロナウィルスの感染が始まって2年が経つが、私が市高に入学してすぐに休校になってしまい、その後も多くの学校行事が中止になったり縮小になったりしてとても寂しい思いをしてきた。次は3年生になって高校生最後の年になる、このような時世で仕方ないと理解しているが、できれば最後の1年は友達とたくさんの思い出を作って悔いのない学校生活を送りたいと思う。一日でも早くコロナ前の普通の学校生活が取り戻せるように、コロナ収束に向けて市長をはじめ関係者の皆様にもご尽力をしていただければなと思う」

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田辺静岡市長…「市長の思いを受け取ってほしい」

静岡市
田辺信宏市長:「2人の発言を聞いて、大丈夫だなと確信をした。勉強でも部活でも、苦しいことを乗り越えた後には、きっといいことがある。きっと幸せなことがある。それが世の中の道理です。今回オミクロン株との戦い、10代とりわけ高校生が鍵を握っている」

田辺市長は、不織布マスクの着用や感染リスクの高い場所を訪れないよう高校生たちに呼び掛けました。静岡市では、市内の27の高校、生徒1万9000人に不織布マスクを配布するということです。

田辺信宏市長:「10代で一番アクティブに活動している高校生の皆さんが気をつけてくれるということがお年寄りや小さなお子さんへの感染を防ぐ大事なポイントになる。マスクと一緒に2人に託しますので是非全校の桜が丘高校そして市高の生徒さんに市長の思い、受け取ってもらえるようお願いする」

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