ついに静岡県でも「まん延防止措置」スタート 迫られる選択、飲食店の苦悩 初日の夜は?

27日から静岡県内全域で適用されている「まん延防止措置」。飲食店では酒を提供するかどうかなど選べる反面、選択に苦悩もにじみます…。初日の様子を取材しました。

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ついに静岡県でも「まん延防止措置」スタート 迫られる選択、飲食店の苦悩 初日の夜は?

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酒の提供をあきらめランチ営業を

まん延防止初日の夜。感染対策をしている認証店では、酒を提供し午後9時までの営業とするか酒を提供しないで午後8時までの営業とするかを選ぶことができます。酒を提供しない方が、協力金が1日3万円から10万円で、酒を提供する場合の2万5000円から7万5000円よりも多く支給されます。

 この店は、「酒を提供せずに午後8時まで」を選択しました。静岡産の魚や野菜を使った料理が人気の居酒屋「美酒トロ徳川さん」、27種類あるという静岡の地酒も自慢です。ただ、お酒が提供できなくなったことで・・・

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美酒トロ 徳川さん 
川口店長:「ビールなどの樽詰のものに関しては処分となります。3万円は超えるぐらいのロスになります」

 一方で、夜の営業が制限されるかわりに、今週からランチ営業を始めました。

美酒トロ 徳川さん 
川口店長:「そもそもお昼をやってからわかるんですけど、お昼のランチタイムの方が、やっぱり人はきていて、密といえば密なので、なぜそっちの方に規制をかけないからいうのが、まず疑問ですね」

お酒提供しなければ客は来ない

静岡市最大の歓楽街、両替町も、人通りはまばらで、閑散としていました。静岡駅の高架下にある「静岡ゴールデン横丁」に移動してみると・・・。横丁に軒をつらねる7軒のうち、2軒が営業をしていませんでした。休業する店もある中、こちらの店は、「酒を提供して午後9時まで」を選択し、営業することを決断しました。

画像: お酒提供しなければ客は来ない

石原さん:「もうゴールデン横丁はお酒メインのお店がやっぱり多くなるのでお酒を提供しなければお客様はこない、であればもうお酒を提供して少し出たの保証金が少なくてもお客様が足を運びたいというその選択肢になってくれればいいなと思ってそちらを選びました」

 午後9時、静岡ゴールデン横丁は、県の要請に従って、閉店しました。

8時まででは売上出せない…31日からの休業を決断

 一方、浜松市最大の歓楽街である、有楽街も閑散としていました。まん延防止措置では4日間の準備期間を設けていて、今月30日まで通常営業することもできます。有楽街に店を構える「ニクバルダカラ」の店長、黒柳さんも30日までは通常営業し、そのあとどうするか、対応に悩んでいました。

画像: 8時まででは売上出せない…31日からの休業を決断

黒柳店長:「複雑ですよね 8時まででっていうお酒を出すお店としては8時までっていうとやっぱお客さんが来てもね。(開店から)3時間でどれだけの売上を出せるかと考えるとなかなか難しいなあっていうところも考えてしまいますよね」

 第6波が拡大してから、すでに店の売り上げが通常の3割程度まで落ち込んでいるという中での時短要請。黒柳さんが出した結論は・・・。

黒柳店長:「お客さんの流れ見て行くと、まあやってもどうかなっていう。気持ちとしたら営業は休みにしちゃおうかなと思ってはいます。1月31日からは休業をさせていただく、やむを得なく休むっていう決断をしました。ちょっと対象が違うんじゃないかなと思いながらも、やっぱりまた飲食店にどうしてもきてしまうというのは、そこにしかないのかなっていう。ちょっと悔しさはありますけどね。はてなもあります、ぶっちゃけ」