1年2カ月後に味噌樽から見つかった「犯行衣類」 弁護側の実験巡り7~8月に鑑定人尋問 「袴田事件」三者協議

 いわゆる「袴田事件」の三者協議が行われ、東京高裁は弁護側の行った実験に関わった鑑定人の尋問を7月から8月にかけて行うことを事実上、決定しました。

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 三者協議では、事件の1年2カ月後に味噌樽から血液の赤みが残った状態で見つかった犯行衣類とされる「5点の衣類」について、検察側、弁護側、双方の鑑定人らを尋問する方針が固まりました。弁護団、検察ともに衣類のみそ漬け実験を行っていて、血痕に顕著な赤みが残ることが確認できたと主張する検察側に対し、弁護側は条件設定などに問題があると指摘し、血痕は黒くなると主張しています。

 こうしたことから、高裁は7月22日から8月5日にかけて、実験に関わった法医学者など弁護側3人、検察側2人の鑑定人の尋問を行うことを決めたということです。

 いわゆる袴田事件では、1966年に旧清水市でみそ会社の専務一家4人を殺害したとして、袴田巌さん(86)が死刑判決を受け、裁判のやり直しをめぐって協議が続けられています。

姉の袴田秀子さん:「裁判所の決定が出てみないとわかりません。でも大いに期待しております私は。再審開始に向けて大いに期待しております」