22日公示の参院選…静岡選挙区は候補者乱立 異例の構図へ

 参院選は22日公示され、改選2議席の静岡選挙区にすでに立候補を予定している候補者も積極的に動いています。

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22日公示の参院選…静岡選挙区は候補者乱立 異例の構図へ

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公示前日 立候補届け出の受け付けリハーサル

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 21日午後、静岡県庁では翌日に迫った参院選公示に向け、選挙管理委員会の職員が立候補届け出の受け付けリハーサルを行いました。改選2議席の静岡選挙区には20日までに現職と新人、合わせて7人が立候補を予定しています。

若林洋平氏(自・新)

画像: 若林洋平氏(自・新)

若林洋平氏(自・新)
「本当に9月の10月の末から申し訳ない気持ちで、気持ちも新たに戦いを挑み、そして一日一日、一刻一刻を大切に、きょうにそして今に至ったところでございます」

 公示日が4日後に迫った6月18日、JR沼津駅前に立った自民党の新人、若林洋平氏。去年の参院補選では、岸田総理ら党幹部が相次いで応援に入りましたが落選。安全保障の重要性を訴えています。

若林洋平氏
「コロナとウクライナ情勢で本当に明らかになったことは、いかに国防が重要であるか、今はまず国を守らなきゃいけない。何といっても国防、防衛費増額、憲法の改正これは必至です」

 自民党と野党が1議席を分け合う構図が続いている参院静岡選挙区。自民党公認候補として、議席獲得はもちろん、トップ当選を目標に掲げています。

 しかし、ここにきて浮上した吉川赳衆院議員問題に、若林氏も危機感を隠しません。

若林洋平氏
「自由民主党の中においては逆に危機感というのはすごくあると思いますので、何とかそこは影響がないように、そういったことも特に気にすることなく、前を向いてやるべきことをやる。それに専念するというのが全てかなと思います」

山崎真之輔氏(無・現)

画像: 山崎真之輔氏(無・現)

 去年の補選で若林氏を破り、国政進出を果たした無所属の山崎真之輔氏。国会では国民民主党の会派に所属しています。

山崎真之輔氏(無・現)
「今まずやらなければならないのが物価高対策でございます。家計は苦しくなる一方です。岸田総理はあんな感じだから、あんまり緊張感が伝わりませんけども、足元は厳しいですよ。ここにいかに政策を総動員できるか。これが参議院選挙で問われていると思う」

 国会閉会日の今月15日、静岡市中心部で集会を開きました。今回は立憲民主党からの推薦は受けていませんが、集会には立憲民主党所属の国会議員の姿も。

 立憲民主党県連は今回の参院選で自主支援とすることを決めています。

渡辺周衆院議員(12日):「自主支援ということですので、対象は一番近いところで山崎さんだと思いますよ」

山崎真之輔氏
「連合静岡さん、国民民主党さん、最近では立憲民主党さんもほぼ私にご支援して下さるという判断を頂きましたので、もともとは仲間ですから自民に対抗しうる勢力の1つとして戦ってきたい」

平山佐知子氏(無・現)

画像: 平山佐知子氏(無・現)

平山佐知子氏(無・現)
「これまで通り皆さんの暮らし目線で、困っている人、そして弱い立場の人のために、しっかりと訴えていきたいと思っています」

 再選を目指す無所属の平山佐知子氏。前回6年前の参院選では、民進党の公認候補として初当選を果たしましたが、今回は大きな支援組織のない中での戦いです。

平山佐知子氏
「一番はやはり少子化対策かなと思っています。やっぱり子どもを産み育てやすい社会をつくっていくということが、すべてにおいて今最も大事だと思ってますので、これからのことを考えていきたいと思ってます」

 6年前とは異なり、自身の活動にも変化が…。今回の選挙戦は各地で小規模な座談会や集会を開き、支援を広げたい考えです。

 一方で、総理大臣指名選挙での投票などを踏まえた自民党入りの憶測については、このように一蹴しました。

平山佐知子氏
「もうわたくしは無所属ということにこだわりを持って、今やっております。この思いは6年間変わることなく続けていくということを改めて申し上げさせていただきたいと思います」

鈴木千佳氏(共・新)

画像: 鈴木千佳氏(共・新)

 共産党の新人、鈴木千佳氏はこの日、静岡市の中心街で街頭演説を行いました。

鈴木千佳氏(共・新) 15日街頭
「私、鈴木千佳は女性の声を国会へ、声なき声を国会に届けて、ジェンダー平等社会の実現のために尽くしてまいります」

 参院選への挑戦は4度目。自公政権の批判票の獲得を目指し、訴えに力が入ります。

鈴木千佳氏
「今、この世の中で軍事費は2倍にする。アベノミクスはそのまま続けようとする、こうした岸田政権、自公政権に厳しい審判を。どうか日本共産党に託してください。皆様の声を届けていく」

 浜岡原発の廃炉やリニア新幹線の計画中止を訴える鈴木氏。今回の争点をこのように位置付けています。

鈴木千佳氏
「今度の選挙はウクライナの危機に乗じて、日本の進路ですね。軍拡競争で、力対力でアメリカとの軍事同盟を強化する道なのか、それとも憲法9条を守り、生かす政治を作っていくのかっていうことが、大きな争点。そのことを分かりやすく皆さんの暮らしの思いに引き寄せて訴えていきたいと思っています」

舟橋夢人氏(N党・新人)

画像: 舟橋夢人氏(N党・新人)

舟橋夢人氏(N党・新人)
「年金受給世代は払い得で、それ以降は払い損という制度になっている。これを払い損をなくす、というモデルにしたい」

 NHK党から出馬を予定する新人の舟橋夢人氏が第一の公約に掲げるのは年金制度です。そのほかに教育の無償化や水産資源の適正管理などを訴えています。

堀川圭輔氏(N党・新人)

画像: 堀川圭輔氏(N党・新人)

堀川圭輔氏(N党・新人)
「NHKの受信料の問題を中心にみなさんといろいろ共有していきまして、一つずつ丁寧に解決していきたいと思っております」

 NHK党公認候補の堀川圭輔氏。NHK受信料の制度改革を政策の柱に掲げているほか、減税と規制改革も主張しています。

山本貴史氏(諸派・新人)

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山本貴史氏(諸派・新人)
「地域によって非常に特色や個性のある教育の自由化というものを進めていくことによって、街ぐるみで環境を整えることによって、そういう若いお父さん、お母さん方から注目をされる町になるのかなと思っている」

 政治団体「参政党」から出馬を予定するのが、袋井市議を経て県議を2期8年務めた新人、山本貴史氏です。参政党が公約に掲げる「子どもの教育」などを重点的に訴えていく考えです。

画像2: 山本貴史氏(諸派・新人)

 参院選は22日公示、7月10日投開票です。