熱海土石流から1年 土石流災害「被害者の会」が静岡県と熱海市を提訴へ

27人が犠牲となり、いまだ1人の行方が分かっていない、熱海市伊豆山の土石流災害。
きのうで発生から1年となりました。

午前10時28分 黙とう

消防に最初の通報があった午前10時28分。
各地で犠牲者を悼み、黙とうがささげられました。

画像: 熱海土石流から1年 土石流災害「被害者の会」が静岡県と熱海市を提訴へ youtu.be

熱海土石流から1年 土石流災害「被害者の会」が静岡県と熱海市を提訴へ

youtu.be

追悼式典

静岡・熱海市 斉藤栄市長:「被災された皆様、地域の皆様と一丸となり、復旧復興に全力を挙げて取り組んでまいることをお誓い申し上げます」

現場近くの伊豆山小学校では、市が主催する追悼式典が開かれました。
斉藤市長や川勝知事、遺族ら88人が参列。
一人一人花を手向けました。

娘を亡くした小磯洋子さん:「(娘が)きのうのように思っているので、まだ帰ってくると思っているんですね」
「私は死ぬまであの子は帰ってくると思いながら過ごして、一緒にお墓に入るように決めています」

母親を亡くした鈴木仁史さん:「(母は)ひどい目に遭ってしまいましたけどね、もう今はそういう苦しみとか何にもないところにいてくれるだろうと思っています」
「母親のことを思い出しながら、弔っていきたいと思っています」

一方、現場近くで記者会見を開いた「被害者の会」は―

加藤博太郎弁護士:「この度静岡県および熱海市に対して、被害者の会として損害賠償請求を求める集団訴訟を起こすことを決定しました」
新たに県と熱海市を相手に、行政訴訟を起こすことを明らかにしました。
被害者の会 瀬下雄史会長:「せめて危険な盛り土の存在を下流住民に広く周知して、災害対策の運用とか避難訓練とか、そういったところの運用も含めて危険を広く住民に周知するべきだったのではないか、それをしてこなかった市の過失は非常に大きいんじゃないかと我々は考えております」