夏の高校野球静岡大会の1回戦43試合が7月9日、10日に行われました。

聖隷が悲願の甲子園へ初戦突破

 まさかのセンバツ落選から5カ月。聖隷クリストファーが初の甲子園出場に向け、初戦に臨みました。

 相手は昨秋県ベスト8の実力校・静岡市立。初回に7番・塚原流星のタイムリーなどで一挙3点を先制。このリードを2年生右腕の今久留主倭が粘り強い投球で守り抜き、3対2で勝利しました。

 昨夏準優勝校の東海大静岡翔洋も好スタートを切りました。打線が繋がり、前半で大きくリードを奪うと、左腕の大村虎良が抜群の安定感を見せて7回コールド勝ち。昨秋就任した森下倫明監督は「打つだけでなく、機動力を絡めた自分達の野球ができた」と安堵の表情を浮かべていました。

画像: 昨夏準優勝の東海大静岡翔洋は好発進

昨夏準優勝の東海大静岡翔洋は好発進

 1回戦屈指の好カードとなったのは磐田東対浜名。磐田東は3回に好打者・石川優吾の本塁打で先制すると、公式戦初先発となった杉浦邑磨が見事完封。第2シードで優勝候補の静岡への挑戦権を手にしました。

 そのほか、静岡商、加藤学園、島田商、掛川西、桐陽の有力校も順当に2回戦へ。川根は13年ぶり、藤枝東は6年ぶりに初戦を突破しました。

 一方、昨秋県ベスト4の浜松西は初戦で姿を消しました。

 初回のチャンスを逃すと、逆に2回、3回に得点を与える展開。その後、2番手の牧野龍之介が好投を見せるも、最後まで相手投手を攻略できませんでした。金星を挙げた天竜・赤堀真也監督は「まともに戦ったら勝てない相手だが、ピッチャーが良く投げて、ミスで崩れることがなかったことが勝利の要因」と選手の成長ぶりを喜んでいました。

プロ注目選手が存在感を発揮

 富士宮北対小笠は手に汗握るシーソーゲームとなりました。小笠が9回に土壇場で追いつき、8対8で延長戦へ。10回から12回は両投手が踏ん張り、タイブレークに突入します。13回表に小笠は一挙6得点を奪うと、その裏は4番手の杉村阿純が抑え、3時間33分に及ぶ大激闘に終止符を打ちました。

 創立110周年を迎える小笠は今大会に合わせてユニホームを一新。OBでもある榑松俊輝監督のもと、新たな船出を勝利で飾りました。

画像: 延長13回の死闘を制した小笠ナイン

延長13回の死闘を制した小笠ナイン

 プロ注目選手の存在感も光りました。常葉大菊川の最速148キロ右腕・安西叶翔はスタンドでプロ11球団のスカウトが熱視線を送る中、8回を5安打8奪三振無失点の好投。駿河総合の長身左腕・原崎翔陽は自慢のストレート中心の投球で8回を1失点に抑えました。

 富士宮東の大型遊撃手・勝又琉偉は安打こそ出ませんでしたが、3四死球などで全打席出塁。チームのコールド勝ちに貢献しました。

著者 栗山司
くりやま・つかさ 1977年、静岡県生まれ。スポーツライター・編集者。雑誌『野球小僧』の編集者を経てフリーに。2012年に地元・静岡に根差した野球雑誌『静岡高校野球』を自費出版で立ち上げ、年2回発行。ブログ『静岡野球スカウティングレポート』(http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/)でも県内の野球情報を発信する。
「静岡高校野球2022夏直前号」は6/22発売。お求めは静岡県内書店にて。

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