焼津漁協に措置命令を出す方針固める カツオ窃盗事件が相次ぎ「悪質性を考慮」…再発防止策の迅速な実行求める 静岡県

 静岡県の焼津漁港で起きたカツオの窃盗事件をめぐり、県は近く焼津漁協に対し、再発防止策を迅速に実行するよう措置命令を出す方針を固めました。

画像: 焼津漁協

焼津漁協

 焼津漁港では、水揚げされた冷凍カツオが盗まれる事件が相次いで発覚していて、複数の事件に関与したとして焼津漁協の職員が逮捕・起訴されています。焼津漁協は7月、再発防止策の報告書を提出しましたが、関係者によりますと、県は事件の悪質性を考慮して水産業協同組合法に基づいて今週にも焼津漁協に対し、再発防止策を迅速に実行するよう措置命令を出す方針を固めました。県は再発防止策の改善状況の報告を3カ月ごとに求めるとしています。県が県内の漁協に措置命令を出すのは、初めてだということです。

 また、去年3月に起きた別の窃盗事件にも、漁協の職員が関与していたとして7月、県警が漁協を家宅捜索していて、県はこの事件についても事実関係を報告するよう漁協に求めています。