「事故を風化させず、安全取り組みの原点に」 天竜川川下り舟の転覆事故から11年 今年も慰霊式で犠牲者を追悼

 5人が死亡した天竜川川下り舟の転覆事故から17日で11年です。現場近くでは慰霊式が行われました。

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「事故を風化させず、安全取り組みの原点に」 天竜川川下り舟の転覆事故から11年 今年も慰霊式で犠牲者を追悼

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 2011年8月、浜松市の天竜川で乗客、船頭合わせて23人が乗った川下り舟が岩場に衝突して転覆し、乗客4人と船頭1人が死亡しました。事故から11年が経った17日午後、現場近くに建てられた慰霊碑付近で追悼式が行われ、川下り舟を運営していた天竜浜名湖鉄道の関係者らが犠牲者に黙とうを捧げました。

天竜浜名湖鉄道・松井宜正社長:
「この事故の悲惨な状況を肌で知る役員、社員が減少してきておりますが、どれだけ時間が経過しようが事故の当事者である私たちは決してこの事故を風化させることなく、安全の取り組みの原点としていかねばなりません」

 天竜浜名湖鉄道によりますと、当時の川下り事業に関わっていた社員は現在7人まで減っています。今年の慰霊式に遺族の参加はありませんでしたが、松井宜正社長(58)は「慰霊式は来年以降も継続して行っていきたい」と話しました。