「その時期、ほっぺが青くて、あざみたいになっていた」保育士1歳児虐待問題 2日連続で保護者説明会行うも3人の保育士は出席せず保護者からは怒りの声

静岡県裾野市の私立「さくら保育園」で保育士3人が1歳児を虐待していた問題で園は30日夜、2回目の保護者説明会を開きましたが3人の保育士は出席しませんでした。

 保護者の怒りの声は収まりません。

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「その時期、ほっぺが青くて、あざみたいになっていた」保育士1歳児虐待問題 2日連続で保護者説明会行うも3人の保育士は出席せず保護者からは怒りの声

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「誓約書は書かせたが、口止めするような趣旨のものではない」

裾野市の私立「さくら保育園」で、保育士が1歳の園児に虐待を繰り返していた問題。

 1歳児クラスを受け持つ保育士3人は園児の足をつかんで逆さづりにしたり、カッターナイフを見せて脅したりするなど、少なくとも15の不適切な行為をしていたことが確認されています。

 また、裾野市によりますと、先月16日に「さくら保育園」の園長と面談した際に、「今回の事案を口外しないように職員に誓約書を書かせた」と報告を受けたそうです。

 一方、櫻井園長は、きのう静岡朝日テレビの取材に対して、「誓約書は書かせたが、口止めするような趣旨のものではない」と話しています。

 当初の報告と主張が食い違っていることから、裾野市は今後、事実関係について確認を進める方針です。

画像: 「誓約書は書かせたが、口止めするような趣旨のものではない」

園長「すべて私が悪い」

林輝彦アナウンサー:
「まもなく午後7時です。続々と保育園に保護者が入っていきます。きのうは1歳児のクラスの保護者に対する説明会が行われました。これから3歳児から5歳児の子どもを通わせる保護者への説明会が行われます」

 今回の事案が明るみに出てから、園は保護者説明会を2日連続で開催。きのうは主に3歳から5歳児クラスの保護者が参加しました。

 説明会は非公開で行われ、虐待をしたとされる保育士3人は出席しませんでした。

櫻井利彦園長:
「1歳の言葉もしゃべれない子どもたちにこのような行為をしてしまったこと、絶対に許せる行為ではありません。すべて私の管理不足ですみません、こんなことになってしまって、本当に申し訳ないです。すべて私が悪いです」

 虐待が繰り返されていた1歳児クラスの保護者説明会と同じく、冒頭で園長が謝罪。その後、一連の経緯や再発防止策などが説明されました。

画像: 園長「すべて私が悪い」

保護者「他のクラスは大丈夫なのか」

質疑応答では「他のクラスは大丈夫なのか」、保護者からの追求が―

保護者:
「過去には(虐待は)無いとおっしゃっていましたが、子どもが保育園に行きたくなくて、めそめそしている時があったんですけど、理由を聞いたら、怖いと言っていました。うちの子だけが怖いと思っているのか確認したかったので、何人かのお母さんに相談したり、聞いたりしたことがありました。実際、先ほど過去はないと言っていましたが、聞いたお母さんからの話でも暴言を言われていそうです。今回の件だけではなく、他学年は本当に大丈夫ですか」

さくら保育園 櫻井利彦園長:
「また気づけずに申し訳なかったです。他学年?」

保護者:
「今回の1歳児以外のクラスは本当に一切何もないことを信じていいのか」

櫻井利彦園長:
「今はないと…、ありません。みんなでやろうと言って助け合っている職員、一致団結して職務をしていきますので、そこは信じていただきたい」

画像: 保護者「他のクラスは大丈夫なのか」

「隠ぺいは絶対にありませんので信用していただきたい」

そして、きのうの裾野市の会見で明らかになった園長が職員に対し、一連の問題を口外しないよう誓約書を書かせたことについては…。

保護者:
「きのうと同じ顔ぶれで同じ説明をされても納得がいかない。新聞や報道で出た10月に先生が誓約書を書かされたというのは、きのうも何も説明がなくて、きょう初めて報道で知ったが、それは本当に園長先生の指示であったのか、その事実を知りたい」

さくら保育園 櫻井利彦園長:
「誓約書というのはありました。一連の問題を口外しないように職員に誓約書を書かせたという内容のものでした。(隠ぺいの)記事が出ましたけど、決してそういうものではございません。今回発覚した事象を調査していく中で、園児の写真とかLINEで共有していたというところで、職員会議をして、写真を加工したデータが、行為が発覚しました。その上で、改めて業務中に知り得た園児および園外関係者の個人情報、資料、電子ファイル、ならびに当園の機密事項などを在職中はもちろん退職後も第三者に、故意または過失によって漏洩したりしないこと、および、その結果として当園に損害をかけないということを誓いますという内容のものです。別に決して一連の行為を口止めしようとか、そういうものではありませんので、皆さん誤解しないでください。なので隠すとか、隠ぺいだと言われていますけど、そういうことは絶対にありませんので信用していただきたいです」

画像: 「隠ぺいは絶対にありませんので信用していただきたい」

「対応が遅い」「直接謝ってもらいたい」「許さない」

説明会終了後、参加した保護者からは―

保護者:
「今回の件は対応がすごく遅くてニュースやネットで知ることが一番先でした。この件以外にもいろいろとあるんではないかと不安になっています」

1歳児の保護者:
「腹が立ってしょうがないです。一番は当事者3人と話をしたいです。だけど来なかった。直接謝ってもらいたいです。早く顔出せよって感じですね、親からしたら」

 1歳児クラスに子どもを預ける、こちらの保護者。自分の子どもが被害に遭っていたのではないかと話します。

1歳児の保護者:
「その時期、ほっぺが青くて、あざみたいになっていた。ずっとずっと何日間も青くて、それも保育園のせいなんじゃないかと、今は思いますね。許さないです」

 一方、さくら保育園を指導する立場にある裾野市の村田悠市長は、今回の問題について、刑事告発すべきとの考えを示しています。

裾野市 村田悠市長:
「事実確認ができれば、虐待だと認定できると思っているので、それをもって刑事告発すべきと考えている。私はこれは犯罪であるのではないかと強く思っている」

 今後、裾野市は県と連携して、さくら保育園に特別指導監査を行う方針です。

画像: 「対応が遅い」「直接謝ってもらいたい」「許さない」