【袴田事件】第1回三者協議を終えて…ひで子さん心境を語る

 10日いわゆる袴田事件の再審=裁判のやり直しに向けた第1回目の三者協議が行われました。袴田巌さんの 姉・ひで子さんらが終了後に心境を語りました。

画像: 【袴田事件】第1回三者協議を終えて…ひで子さん心境を語る youtu.be

【袴田事件】第1回三者協議を終えて…ひで子さん心境を語る

youtu.be

ひで子さん:
「私も初めて三者協議に出席しまして、もっとぽんぽんぽんぽん進むのか なって思ったらやはり役所仕事ですね。何か言われても考えておきますとか、そういう返事しかいただけなかった」

 1966年旧清水市でみそ会社専務一家4人が殺害された事件で、死刑判決を受けた袴田巌さん(87)の再審が先月20日に確定しました。

 10日静岡地裁で裁判官、検察、弁護団による第1回目の三者協議が行われ、裁判の進め方やスケジュールについて話し合われました。

 検察が有罪立証するかどうかが焦点となっていましたが、検察が告げた内容は…「方針決定まで3カ月欲しい」。
 
 検察は立証方針を決定するまでに3カ月の期間が必要という考えを示しました。

 検察の申し出に対し、弁護団は憤りを口にします。

画像1: 【袴田事件】第1回三者協議を終えて…ひで子さん心境を語る

小川秀世弁護士:
「端的に言ってひどい話だと思います。協議でも言いましたけれども、既に特別抗告を断念したところで十分検討しているはず」

 三者協議ではこのほか、確定記録を取捨選択して必要ないものは公判に提出しないよう裁判所から要求がありました。

 また、弁護団が拘禁症状を理由に求めていた袴田さんの出廷免除についても裁判所は判断を見送ったということです。

 再審公判の期日は今回の協議で決まらず、5月29日と6月20日にも三者協議が行われる予定です。

ひで子さん:
「もうここまでくればね大丈夫なんですよ。もう弁護士さんもついていますしね。勝ったようなもんですわ。だからそんなもう心配はしておりません」

画像2: 【袴田事件】第1回三者協議を終えて…ひで子さん心境を語る