熱海「ニューアカオ」営業終了 コロナ禍で低迷 老朽化も影響

リポート:
「コロナ禍で大きな打撃を受けた県内経済。熱海を代表するホテルもその影響は避けられませんでした。ホテルニューアカオが宿泊の営業終了を発表しました」

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熱海「ニューアカオ」営業終了 コロナ禍で低迷 老朽化も影響

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熱海市の「ホテルニューアカオ」。1973年開業、20階建てに250室の客室を備え、熱海の観光を支えてきたホテルです。

相模湾に面し、熱海海上花火大会の眺望も人気の一つでした。

しかし、新型コロナの感染拡大を受けて去年5月からは繁忙期を除いて休業状態に。最後に営業したのは今年8月末でした。

神奈川から来た観光客:
「名前が皆さんに浸透しているし、私も宿泊したことがあるのでやっぱりびっくりしました。最後に宿泊したのが3年前、ローズガーデンを見た記憶がある」

地元、熱海市民からも。

熱海市民(70代):
「ちょっと寂しいね。一つの観光の目玉だから、あそこがあるというのは唯一の。景色もいいところで、残念は残念です」

熱海市民(70代):
「(Qホテルニューアカオに行ったことはある?はい 結婚式で一度。意外といろいろと縁があって、北海道出身だが一緒に出てきた友達があそこで働いていたこともある。だから全然知らないホテルではないので寂しいですよ。次から次へと(ホテルの営業終了が)続かないといいけどね」

熱海市民(50代):
「遠くからいろんな人に来ていただけるところだと思っていたので、びっくりしました 残念です」「すごく大きなホテルなので、急に閉めることになったのはなんでかなと思うんですけど」

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需要の回復が見込めないことや、施設の老朽化も営業終了の判断材料だといいます。
当面、建物を改修する予定はないということです。

ホテルニューアカオ 広報 亀井しのぶさん:
「(Q今後ニューアカオをどのように活用していく?)まだまだ今後のことは未定だが、今ちょうど(館内で)アートイベントをやっていて、単発で断続的ではあるが、何か使えればと活用を考えている」

2018年には台風12号による高波が押し寄せ、ホテルを象徴するメインダイニングの窓ガラスが割れる被害が。

また、今年7月に熱海市で発生した土石流災害では、発生直後から被災した福祉施設のスタッフと入居者50人以上を受け入れるなど、およそ50年、地元とのつながりの中で営業してきました。

ホテルニューアカオ 広報 亀井しのぶさん:
「台風の被害の時には多くの方の支援をいただきましたし、我々としても恩返しではないですけど、スタッフ皆が思っていることなんですが熱海に何か還元をしなければいけないと思っています」

ホテルニューアカオは営業を終了しますが、敷地内の別館のホテルや「ハーブ&ローズガーデン」の営業は継続するということです。

ホテルニューアカオ 広報 亀井しのぶさん:
「とても地元に方に愛されているホテルだなという実感が、今改めて皆様から激励の言葉などいただきましたので、ホテルニューアカオ自体は宿泊の営業は終了するが、皆様からとても心温まる言葉をたくさんいただいている」

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ホテルニューアカオは営業を終了しますが、敷地内の別館のホテルや「ハーブ&ローズガーデン」の営業は継続するということです。

ホテルニューアカオ 広報 亀井しのぶさん:
「とても地元に方に愛されているホテルだなという実感が、今改めて皆様から激励の言葉などいただきましたので、ホテルニューアカオ自体は宿泊の営業は終了するが、皆様からとても心温まる言葉をたくさんいただいている」