OBや後援会が用意した下宿から登校…県外からの越境入学6校38人確認、全員運動部に所属 藤枝東は25人 静岡県
静岡県立高校で保護者の転居を伴わずに県外の生徒が入学していた問題で、県教育委員会は同様のケースが6校38人に及ぶという調査結果を発表しました。
静岡県教育委員会高校教育課 本多伸治課長:「県民の皆様にご懸念を生じさせることになり、県民の皆様、生徒保護者の皆様にお詫びを申し上げる次第でございます」
この問題は、藤枝東高校のサッカー部で入学者選抜の実施要領に反して、保護者の転居を伴わず県外から入学していた生徒がいることが明らかになったことを受け、県教育委員会がその他の県立高校も含めて詳しい調査を進めていました。
調査は全日制の県立高校88校を対象に行われ、保護者の転居を条件に入学が認められたものの、その後も転居していない例は合わせて6校で38人確認されました(藤枝東は25人)。いずれも運動部に関係していて、OBや後援会が用意した下宿に住んだり、県外の自宅から通ったりしているということです。
この状態は、藤枝東高校ではおよそ25年続いていて、県教委は入学後に保護者の転居を確認する制度がなかったことも発覚が遅れた要因と説明しています。
県教委では、保護者に対し、家庭の事情等で転居が難しい場合は、身元保証人を着けるように要請するということです。また2023年度の入試からは制度のあり方を検討するとしています。