１０年に１度の最強寒波…こんな時に食べたい「おでん」が人気　あったかグッズ注目の「湯たんぽ」「着るヒーター」…　/今週の静岡

浜松市

原川朋華記者（浜松・中区　２７日）：「午前11時の浜松市中区です。先ほどから雪が降ってきました」

　２７日の浜松市は最高気温４．８℃、日中も気温が上がらず、中心部では昼前から雪が。

浜松市民：「びっくりした、みぞれのような雪のような、まさかきょうこんな日になるとは思わなかった」

裾野市　水ケ塚公園は銀世界

白鳥衛記者（２７日）：「午後２時すぎの裾野市水ケ塚公園です。あたり一面真っ白でとてもきれいです。ただ風がかなり強く横殴りの雪が降っていて、厳しい寒さとなっています」

　裾野市の水ケ塚公園では一面銀世界が広がっていました。

伊東市　一碧湖に気嵐（けあらし）　

強い寒気の影響で、県内は２６日、厳しい冷え込みとなりました。

東京都から：「神秘的ですよね」

　伊東市の一碧湖では、気嵐（けあらし）が見られました。暖かい水面に冷たい空気が流れ込み、その温度差で霧が発生。放射冷却が強まった日にしか、見ることができない現象です。

東京都から：「少しうっすらと上の方に霧のように立っているのは珍しいですよね。こういう寒いときは１０年に一回というが見られてよかった」

気象庁　加藤廣センター長（２３日）：「あす２４日から２６日にかけて、日本の上空にはこの冬一番の強い寒気が流れ込むため日本海側を中心に大雪となる恐れがある、太平洋側でも大雪や積雪となる見込み」

　２３日、気象庁と国交省が共同で会見を開き、１０年に一度といわれる、“今シーズン最強寒波”への注意を呼びかけました。翌日、県内全域に今シーズン初めてとなる「低温注意報」も発表されました。

御殿場市

仙島英明記者（２６日）：「午前６時３０分の御殿場駅前です。外にある気温計はマイナス８℃を表示しています」

　御殿場市では２６日、今シーズン最低となる、マイナス８．５℃を記録しました。

通学する高校生：「手袋がないとやっていけないぐらい寒いです」

通勤する人：「寒いです。ヒートテックとニットとコート着て、マフラーして、あとカイロ貼っています」

　この日、静岡市葵区井川でマイナス８．５℃、川根本町でマイナス７．０℃、浜松市の佐久間でマイナス６．２℃、三島でマイナス５．４℃など、１９の観測地点のうち、7地点で今シーズン最低となりました。

森町

　森町の山あいにある三倉地区。地区に1軒しかないというガソリンスタンドには、灯油を買いに訪れる人たちが―

灯油を買いに来た人：「今年は相当な寒波が来ているので、当然灯油はたくさん使う。エアコンももちろん共用して使うが、灯油の方がやっぱり暖まるような気がする」

灯油を買いに来た人：「きのうきょうすごく寒い。エアコンつけて、コタツつけて、石油ストーブもつけている」

　輸送費などのため、街中よりも灯油の販売価格は２０円ほど高いそうですが、なくてはならない社会インフラです。

店主：「山の中で田舎だから灯油を買いに行けない人、そういうお客さんもいるから、この寒さはちょっと厳しい」

洗濯機のホースが…

　連日、厳しい寒さが続く県内。２５日には、静岡市葵区の井川でマイナス８．１℃、御殿場でマイナス６．１℃、浜松でマイナス３．５℃、静岡でマイナス１．９℃など、１９ある観測地点すべてで氷点下となりました。

千葉県から「寒いですね」
Ｑ．どんな寒さ？
Ａ．「痛いです」

浜北区民：「きょうは寒かった。近年まれにみる寒さ。うわ、さむ…、風が」

　こちらのお茶屋では、外に置いてある洗濯機に異変が…。

すずしょう 楠隆さん：「(朝来て)見たらホースが全部凍ってしまっていた」
Ｑ.こういうことはこれまでもあった？
Ａ．「初めて」

スタッフの作業着を洗う、洗濯機のホースが凍結。使えなくなっていました。交通機関にも、“今シーズン最強寒波”の影響が出ました。

交通機関にも影響

梅田航平記者（２５日）：「午前９時過ぎのＪＲ静岡駅です。現在、上り方面の新幹線に１時間程度の遅れが出ていて利用者に影響が出ている」

　東海道新幹線は雪のため、一部区間で速度を落としての運行に。その影響で、上りの一部に１時間以上の遅れが生じました。

東京に向かう女性：「午前11時ぐらいに(東京で)待ち合わせをしているので、できるだけ間に合うように行きたいと思ってるんですけど…」

東京に向かう女性：「結構遅れていて、朝から携帯でチェックはしていたが、ちょっと不安です」

　また、ＦＤＡ＝フジドリームエアラインズでは、24日と25日の2日間で、静岡空港を発着する熊本便・福岡便・出雲便のあわせて９便が欠航しました。

人気のおでん

おでんや おばちゃん（静岡・葵区 25日）

寒さの影響はこんなところにも。

客：「寒いときにはおでんが食べたいので、寄ってみたいと思って。すごく温まりました」

客：「夜勤明けでだいぶ(体が)冷えた。温まるおでんを食べに来た」

　静岡市内のおでん屋さんには、平日にも関わらず、朝からお客が。

おでんや おばちゃん　福島弘さん：「今までで一番寒いので、黒はんぺん・大根・こんにゃく・たまごはよく出るので、多めに入れてある」

注目のあったかグッズは…

　寒さをしのぐあったかグッズも好調です。寒さは足元からやってくる。そんな時には…靴下です。その名も「まるで毛布！のような暖かさ」という商品名の靴下。保温性が高い裏起毛。それでいて薄手でおしゃれと人気だそうです（３足１１００円・１足４１８円）。

　靴下コーナーの売り上げは、この寒さを受けてか去年の同じ時期の１．５倍に。さらに今年は防寒も節約もできる商品が人気です。こちらの電気湯たんぽは３０分の充電で、最大４時間、暖かさが続くそうです。

maruichi静岡店　井上佳保さん：「この湯たんぽは去年の２．５倍売れていて、今年は湯たんぽがよく動く時期になっている」

　去年10月にオープンした「ワークマンプラス しみずマリンロード店」。こちらにも、人気の防寒グッズが…。

ワークマンプラス しみずマリンロード店　松村友二店長：「当店おすすめ商品は、バッテリーで作動するヒーターベストになります」

　売れ筋は、“着るヒーター”。バッテリーで稼働するヒーターを内蔵し、いわば暖房を身にまとうことができます。実際に着てみると…。

栗田麻理アナウンサー：「話している間にもう暖まってきました。じんわり暖まってきますね」

ワークマンプラス しみずマリンロード店　松村友二店長：「ヒーターの温度が逃げないように、中綿も入っていてすごく暖かいです」

　ベストの他にもパンツやビジネスマンにおすすめのジャケットタイプなど、ヒーターを備えた商品が多数販売されています。

ワークマンプラス しみずマリンロード店　松村友二店長：「ジャケットの上にコートを着て、熱が逃げないように着ていただく方が結構いる」

　こちらの店舗では今月だけで関連商品が50点以上売れていて、県内にある店舗全体では、去年の380％と、驚きの売れ行きだそうです。

ワークマンプラス しみずマリンロード店　松村友二店長：「今電気代が上がって、家の中で節電したいというお客様にもお買い求めいただいている」

　10年に一度の最強寒波は、県内の風景や日常を一変させました。

　　　　（1月28日放送）