発表機会失った音楽家のために…フリースクールで音楽会 コロナ禍で多くのイベントが中止に
新型コロナの影響で、多くのイベントが中止となる中、発表の機会を失った音楽家のために、静岡市内のフリースクールで音楽会が開かれました。
根方ゆき乃記者:「演奏しているのは、世界で活躍する静岡県出身の和太鼓奏者。部屋中にズシズシと力強い音が響き渡っています」
音楽会は、はごろもフーズが主催していて、不登校などの理由からフリースクールに通う中学生や高校生が音楽に耳を傾けました。
沼津市出身のはせ・みきたさん(45)。30年以上和太鼓を続け、国内外の舞台で活躍する和太鼓ソリストです。大小5つの和太鼓を使って、生徒の目の前で迫力ある音を響かせました。
津軽三味線を披露したのは、大塚ハレルヤさん(20)。去年の全国大会で、優勝した実力者です。ただ、新型コロナの影響で、演奏の機会は10分の1ほどに激減しているといいます。
新型コロナの影響で、生徒たちにとっても、久しぶりとなった学校行事。2人の音色は生徒の心にも大きく響いたようです。
高校2年生(17):「ハレルヤさんのように、小さいころから熱中できるものがないが、これから探していこうと。探して頑張っていけたらいいなと思った」
高校3年生(18):「自分とも年が近くて、こんなに若くても日本や世界で活躍していると聞いて、自分も何かやらなきゃなと実感がわいた」
大塚ハレルヤさん:「違う夢でも一緒に年を重ねていくので『一緒に頑張ろうね』という気持ちを伝えたくて。満足してくれたような顔をしていたので演奏した甲斐があった」