【激戦区を行く】静岡3区 自民・宮沢氏「自由主義陣営として負けられない」 立憲・小山氏「9年間の自民党政権に審判下す」

 解散から一夜明け、磐田市や掛川市などを選挙区とする静岡3区の候補予定者たちも選挙モードに入っています。

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自民党・宮沢博行氏

画像: 自民党・宮沢博行氏

TKC静岡会「帳簿の信頼性が担保できなくなってしまう」
宮沢博行氏:「承知しました、しっかりやります」

 15日朝、宮沢氏の事務所には、県内の公認会計士や税理士で組織するTKC静岡会の関係者が訪れていました。

宮沢氏:「今回なかなか激戦ですからね、ぜひお力添えをお願いしたいと思っていまして。本当に大変なんです、やっぱり共産党と立憲がですね、タッグを組んでいるものですから、本当に大変です」

TKC静岡会「民主党政権のような悪夢はもう見たくないんです。ぜひ」

宮沢氏:「そんなわけで選挙戦になりましたら、会員の皆様に電話掛けとか…」

 TKC静岡会が、選挙で宮沢氏を推薦するのは初めてのことだと言います。

TKC静岡会 名波良明ブロック担当副会長:「今回一騎打ちでもあるし、かといって政権交代のようになってしまうのも不本意ではあるので、何としてでも、勝利していただきたい。会員の仲間の力で電話作戦とか、はがき作戦とか、そういったところで力になれればいいなと思う」

「向こうは共産・立憲陣営。こちらは自由主義陣営として負けられない」

画像: 「向こうは共産・立憲陣営。こちらは自由主義陣営として負けられない」

 今回の選挙で、宮沢氏が強調するのは、共産党を含む野党共闘に対する警戒感です。

宮沢氏:「それはもう、向こうが共産・立憲陣営なので。だからこちらは自由主義陣営として負けられない戦いだと捉えて訴えていく。かなり接戦、激戦ですからね、この地域は」

 静岡3区を「接戦」と表現した宮沢氏。静岡3区が一騎打ちの構図となるのは、今回が初めてです。2014年の衆院選では、自民・民主・共産の三つどもえの戦いでしたが、民主党と共産党の候補者の得票を合わせると宮沢氏を超えています。

宮沢氏:「それで民主、共産を合算すると700票向こうが上回っている。これが現実だと思う」

Q.三区としての最大の争点は?

宮沢氏:「それはもう、働く人全ての賃金アップ、これですよ」

立憲民主党・小山展弘氏

画像: 立憲民主党・小山展弘氏

 その宮沢氏に挑戦するのが、立憲民主党の元職、小山展弘氏です。小山氏は、解散から一夜明け、磐田市のシニアスポーツ大会の会場を訪れていました。

小山氏:「おはようございます。きょうは1日がんばってください。前衆議院議員の小山展弘です。おはようございます」

 体育館の床にひざをついて挨拶して回る小山氏。磐田市は、宮沢氏がかつて市議会議員も務めた相手陣営の地盤ともいえます。

小山氏:「みなさんおはようございます。ご紹介いただきました、浪人中の前衆議院議員の小山展弘です。皆様方も先輩方もなかなか皆さんで会う機会も、これまでは少なかったと思う。敬老会もなかったので。ぜひお体にはご自愛いただいて、元気にお過ごしいただければ。昨日衆議院も解散して、ちょうど4年前に私、衆議院の選挙で落選したが、そういった4年前のことも思い出した。またこれからも必死にがんばっていきたいと思う。どうもありがとうございました」

 4年間の浪人生活を過ごした小山氏。全国では、14日の解散から、一斉に事実上の選挙戦に突入していますが、静岡県は状況が違います。

 静岡県では現在、参院補選が行われているため、衆院選の候補予定者は19日の公示日まで、街頭演説などの政治活動が大幅に制限されているのです。

小山氏:「まず街頭活動とか、そういったことはできないですね。それと、私の主催の集会はできないんですけれども、ただ、そこは、自民党さんも条件は一緒ですので、お世話になった方々のところにご挨拶に改めて伺ったり、そういったことがメインで行っています」

「9年間の自民党政権に審判を下す選挙」

画像: 「9年間の自民党政権に審判を下す選挙」

 一方で、自民党が、共産党を含む野党共闘への批判を強めていることについては。

小山氏:「個々で共産党さんから推薦もらっているとか、もちろん共産党さんの公認ではありませんので、私は富国有徳の国づくりと申し上げておりますけれども、今回、共産党が候補者を立てられていないということですので、私が訴える主張や私が訴える政策にご賛同いただく方が、結果として投票行動の結果として私にご支持いただくということあると思っている」

 小山氏は、共産党が組織として選対に入っているわけではなく、勝手連的支援を受けることになるのではないか、として幅広い党派に支持を広げたいと強調しました。

 また、今回の選挙の最大の争点を、9年間の自民党政権に審判を下す選挙だとしたうえで、小選挙区は政党だけでなく、人を選ぶ選挙でもあると話しました。

小山氏:「党は嫌だよと、党はちょっと考えが合わない部分もあると。だけども私個人を信頼したい、やっぱり政党も、一人一人の人の集まりですから。なので、人と信頼していただけるように自分も、今残り短い期間ですけれども、さらに精進を重ねていきたいと思っております」

 衆院選は、19日公示、31日投開票です。