第五福竜丸の元乗組員・大石さん死去 「後世に語り継いでいきたい」 静岡・焼津市資料館の関係者
1954年のアメリカの水爆実験で被ばくした第五福竜丸の元乗組員、大石又七さんが亡くなりました。87歳でした。
大石又七さん:「周りの人に必要とされているのかなと思えば(講演会を)やらなきゃいけないとは感じますよね。どこまで続くかね。限界はあると思いますけどやれるところまではやります」(2013年)
静岡県吉田町生まれの大石さんは1954年、焼津市のマグロ漁船第五福竜丸に乗船中、太平洋のビキニ環礁でアメリカが行った水爆実験で被ばくしました。2012年に脳出血で倒れてからも、車いすで自らの被ばく体験を語る講演会を700回にわたり行い、第五福竜丸の悲劇を伝える活動に尽力してきました。
2019年6月ごろから神奈川県内の介護施設に入所していましたが、2月末に誤嚥性肺炎を発症し3月7日に神奈川県三浦市内の病院で亡くなったということです。
大石さんから著書の寄贈をうけた焼津市の歴史民俗資料館の関係者は
焼津市歴史民俗資料館
鈴木源係長:「事件を知る方が次々亡くなることは非常に悲しいなと思うが、大石さんとかが語りついでくれたことを、著書や映像を通じて後世に語りついでいくことが必要だと思っている」