「健康面も含めて安全で楽しい祭りを」 2年ぶりに「毘沙門天大祭」開催 感染対策と伝統行事の両立を模索 静岡・富士市
感染拡大が続く中、静岡県富士市では2年ぶりとなる「毘沙門天大祭」が始まりました。感染対策と伝統行事の両立に工夫を凝らしています。
7日から3日間の日程で開催される富士市・妙法寺の毘沙門天大祭。祭りの期間中に参拝すると、”毘沙門様”が願いを聞いてくれるとされ、例年、数十万人の人出がある、富士市の一大イベントです。
江戸時代から続く伝統の祭りは新型コロナの影響で去年、史上初の中止に。今年開催するにあたっては以前よりも規模を縮小しましたが、初日から商売繁盛を願い、だるまを買い求める客の姿がありました。
富士市民(40代):「初日に毘沙門様にお参りするのが、毎年恒例になっているので、頑張ってきた。1日も早くコロナ禍が収束して元のような日を迎えられることを願っている」
会場での感染対策には余念がありません。例年は門前の県道およそ2キロにわたって露店が並びますが、今年は出店できるエリアを境内に限定。飲食などの露店の数は半分以下にして、県外からの出店は断っています。(例年およそ500、今年およそ200店)
4カ所ある入口には検温器と消毒を設置。境内に入る人数をカウントし、人数制限も行っています。
今年は旧正月に合わせた3日間の祭り期間以外に初めての取り組みが―
毘沙門天 妙法寺
高橋尭薫 住職:「本来だったら祭り以外はお堂を開けないが、特別にごく少数のだるま屋さんに出てもらって、お堂も開けるという、そういう試み」
参拝を分散させるため、今週金曜からの3連休を特別対応日として、だるまの供養や祈祷などに対応するということです。
コロナ禍となってまもなく丸2年。感染対策と伝統行事の両立を模索しています。
毘沙門天 妙法寺
高橋尭薫 住職:「皆さんが気持ちよくお参りして、気持ちよくお帰りになっていただける。健康面も含めて安全で楽しい祭り、そういうものを目指したい」