評価レベルを33日ぶり「2」に引き上げ 新型コロナの感染状況 専門家会議の提言受け静岡県が会見

感染者の増加が続く中、静岡県は県内の感染状況について国の評価レベルを「1」から「2」に引き上げました。

評価レベル「1」から「2」へ引き上げ

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評価レベルを33日ぶり「2」に引き上げ 新型コロナの感染状況 専門家会議の提言受け静岡県が会見

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静岡県 
杉山隆通 危機報道官:「本県の評価レベル、本日レベル2に引き上げます。本県の新規感染者は先月下旬から緩やかに増加を始めが、先週から急激な増加となっている。
 この度の感染拡大は、オミクロン株の派生型、BA.5による感染の置き換わりに加えワクチンの3回目接種の時期から概ね半年近くが経過して、多くの方の感染防止効果が低下していることが主な要因と考えられている。
 また、新規感染者の増加に伴い、入院する方も増えている。病床使用率もここ数日の間で急に上昇している状況」

 午後2時、県は会見を開き11日の専門家会議の提言を踏まえたうえで、県内の感染状況について国の評価レベルを12日から正式に「2」に引き上げることを明らかにしました。レベル2に引き上げられるのは、6月9日以来33日ぶりです。

杉山隆通 危機報道官:「現状におきましては、外出や移動、飲食店の利用などに関する行動制限は要請致しませんが、会話や飲食の際の不織布マスクを着用するというような原則に加えて、屋内ではこまめな換気を行ない、人が密集する場所や機会では細心の注意を払うなど、これまで取り組んできました基本的な対策を改めて確実に実践、励行されることをお願いいたします。
 また、事業者やイベント主催者の皆さんにも同様のご理解を求めるものです。改めて業種別ガイドラインの順守など原点に立ち返って感染拡大防止に努めてくださるようお願いいたします。レベル2におきましては、以上のような社会的対応が求められておりますので、感染防止対策と社会経済活動の両立、いわゆるウィズコロナ生活。これの真価が問われていると、そのように考えております」

一般外来の診療に影響も…

一方、感染者が増加していることで、発熱外来に問い合わせが増え、一般患者の診療に影響が出始めているケースもあるといいます。

画像: 一般外来の診療に影響も…

静岡県 健康福祉部 
後藤幹夫参事:「昨日まではレベル1ですね。維持すべきレベルで安定的に一般医療を確保されコロナに対応できている状況でございました。
 それが本日よりレベル2『強化すべきレベル』になります。定義としましては新規陽性者数の増加傾向があって、医療の負荷が始まる時期というふうになります。コロナへ適切な対応は今のところは可能であるという状況になっています。
 しかしながら、きのう専門家会議でも診療床の先生から、(感染の疑いがある)発熱者が多く、『診療所の外来に受診できますか』といった問い合わせがたくさんきていて、発熱以外の患者、一般の患者の外来診療が既にひっ迫が始まってきているといった意見もあって、病床占有率は20%台でそれほどひっ迫は始まっていませんが、発熱者の受診ということで、外来の方はすでにひっ迫が始まってきているという状況であると聞いています」

県健康福祉部 
後藤幹夫参事:「やはりBA.5に完全に置き換わるまでは、感染拡大が続く。先週の時点で50%ぐらい置き換わっているので、今後しばらくは感染増加の傾向は強く続くと考えている。
 しかし、3、4回目接種の終わった方が増えてくると、そこにブレーキがかかっていくと期待している。最も大事なことは、マスクなしで会話する時間や相手の方の人数を極力減らすことが、やはり感染の拡大を減らす最も大きな個人個人ができる方法だと思います」